nkm_s2000中山競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。芝2000mは中山競馬場内回りコースで行われます。皐月賞が行われるコースで、年末のホープフルステークスもG1昇格となりました。

芝2000mのスタート地点は4コーナーの終点付近からスタート、一旦ゴール前の急坂を超えて、最初のコーナーまでは404.9mと長くなっています。そして1周して、ゴール前の直線の長さは308mです。

芝1800mよりも最初のコーナーまでの距離が十分に確保されていますし、また一周目の上りでスタミナを消耗したくないことからペースも上がりません。高低差の激しい中山競馬場を1周することからタフなレースを強いられます。

逃げ一辺倒で勝ちきっているような馬はこのコースでは厳しくなるといえるでしょう。とはいっても最後の直線が短い中山競馬場ではいくら脚を溜めて最後の末脚がよくても、4コーナー大外ブン回しでは、前で粘った馬に届きません。

総合するとリズムにのって、早いスピードを維持できるような「スピードxパワーxスタミナ」のバランスの取れた強い馬が強いコースです。

中山競馬場 2000m 芝・右の基礎データ

最初のコーナーまでの直線距離404.90m
ゴール前直線距離310.00m
ゴール前直線坂急坂
直線部分合計約1085m
コーナー部分合計約915m
コーナーの数4個
コーナータイプ(3~4コーナー)普通
コーナーのR154
高低差5.3m
芝の種類オーバーシード
フルゲート18頭
幅員20.0m

このコースを利用する重賞レース

  • 皐月賞 (GⅠ)  サラ系3歳 定量 賞金110,000,000円
  • 中山金杯 (GⅢ)  サラ系4歳以上 ハンデ 賞金41,000,000円
  • 京成杯 (GⅢ)  サラ系3歳 別定 賞金39,000,000円
  • 弥生賞 (GⅡ)  サラ系3歳 馬齢 賞金54,000,000円
  • ホープフルステークス (GⅠ)  サラ系2歳 馬齢 賞金70,000,000円
  • 紫苑ステークス (GⅢ)  サラ系3歳 馬齢 賞金36,000,000円
  • 中山競馬場・芝2000mコースのラップタイム・データ分析

    コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

    ※データは2020年9月に過去10年間から取得したもの。

    ※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

    中山芝2000mの高低図

    nak_t2000

    中山芝2000mのラップタイムグラフ

    中山芝2000mの速度変化グラフ

    判定「標準戦」:想像以上にタフな小回りアップダウン戦

    ペース変化の一つの山が最初の直線の先行争いになります。坂があるのにかなりの速度で駆け抜けている模様がみられ、想像以上に脚を使っていると思います。1,2コーナーでペースは一気に緩みますが、そこからは再び徐々にペースアップとなり、それは芝1800mと同じです。

    芝1800mよりも先行争いがあるため、よりタフなコースと考えたいですね。複数の重賞レースがありますが、中央4場の中でもタフな戦いをしていると考えたいです。

    中山競馬場 2000m 芝・右のクワドラント適性

    クワドラント適性:OHタイプ
    芝1800mよりも200m伸びたことで前半の先行争いが激化。それによりタフさが増す。芝中距離戦では一番タフな形状をしているコースとも言える。

    中山競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向と攻略法

    中山競馬場でG1クラスのレースも多いコースですが、金杯にクラシックコース、2歳馬G1など出走馬の性格が異なる印象で、コースよりもレース毎に出走馬をチェックして取り組んだほうが好結果が出そうな印象です。

    特に中距離でもタフなコースなので、他場の中距離戦で善戦しても中山競馬場ではペース配分を間違えて歯が立たないなんてことも多いです。逆にこの距離を得意とする激走馬はそれほどいないことから、やはり標準的な馬の能力が必要なコースだと思います。

    中山競馬場は中央4場ながら小回りコースなので、末脚勝負の追い込み馬はいくら強くても厳しい。逃げ一辺倒の善戦馬もこのコースになるとやっぱり最後に差される。となると癖がない成績を残して、末脚不発をあまりしない道中リズムよく乗れていると感じる馬から攻めるのが良いように感じます。

    [その他の距離・トラック別特徴]

    1200m 1600m 1800m 2000m 2200m
    2500m 3600m
    ダート 1200m 1800m 2400m 2500m

    ⇒中山競馬場の更に細かいコース紹介と特徴