現在は阪神芝1,600mで行われているが、もともとは1949年に「朝日杯3歳ステークス」として中山競馬場で行われていた。1962年以降中山の芝1600mで定着していたが、2014年に阪神の芝1,600mに変更。まだ定着とは言い切れない状況となる。

さらに年末(1~2週後あたり)には2歳馬のG1レース「ホープフルステークス(中山芝2000m)」が設定され、2歳戦でも各馬の頂点の棲み分けが始まっている。

asahihai_course

阪神競馬場は外回りコースが作られてから芝1600mの極端な外枠の不利がなくなった。それによって朝日杯フューチュリティステークスがこのコースで出来るようになったとも言える。牝馬の出走も可能だし、牡馬はこことホープフルステークスと目指すところが増えたため、どの馬が出てくるかによってレースの質が変わりそう。

なお、2歳G1競走の賞金を載せておく(2017年)。

阪神ジュベナイルフィリーズ 牝馬限定

1着賞金は6500万円で、以下2着2600万円、3着1600万円、4着980万円、5着650万円

朝日杯フューチュリティステークス 牡馬・牝馬

1着賞金は7000万円で、以下2着2800万円、3着1800万円、4着1100万円、5着700万円

ホープフルステークス 牡馬・牝馬

1着賞金は7000万円で、以下2着2800万円、3着1800万円、4着1100万円、5着700万円

賞金とコース適性などをみて出走レースを決めてきそう。

朝日杯フューチュリティステークスの基礎データ

グレードGⅠ
賞金

70,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系2歳 (国際) 牡・牝 (指定) 馬齢
コース条件1600m 芝・右外

朝日杯フューチュリティステークスのコースの特徴

阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタートから最初の直線までは444.4mと長いが、外枠の馬は内に潜れるような状況にはなりにくいので、結局は大回りな3~4コーナーは内枠の馬はインを外枠の馬はアウトコースを走ることになる、その為、距離的な若干の内枠有利は馬場改修後もあると感じられる。

しかしながら2歳のこの時期のG1レースとなると外からスムーズな競馬で、内の馬を標的に追わせて勝つ(競走馬にレースを知らせる)傾向を良く見る。その為、G1レースに限っては揉まれるよりはレースをしやすい外目のほうが有利にみえる。

また冬の時期の開催で開催3週目ということもあり、内側の馬場の荒れ具合も気になるところ。内の馬は避けて外に行きたくてもコースの形状からそれは難しい。

また、末脚を爆発させるタイプの馬が過去の少ない結果からは上位に来ており、この時期の2歳馬は出来のいい評判馬が素直に実力を発揮する印象。たまたまここに来るまでは勝てただけの実はそれほど強くない馬が混じっていることも多い。

朝日杯フューチュリティステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

朝日杯フューチュリティステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※阪神1600mでの開催は2014年~。それ以前は中山1600m外回りコース。

ラップタイムはまだ過去5年分しかないが、概ね阪神ジュベナイルフィリーズと同じ傾向で、牡馬のほうがさらに瞬発力を少し加味したようになっている。10年結果の表を見ても分かるように中山の1600mとは明らかに傾向が違うので注意。

ひょっとするとまだ傾向がつかめていない層がいるかも知れないので、オッズに穴はあるかも知れない。どの馬が現時点で完成度が高いか見極める事が重要か?

朝日杯フューチュリティステークスのローテーション

主に上記記載の重賞レースから進む馬の他にオープン戦や新馬勝ち条件戦勝ちの抽選組が入ってくる。抽選組や条件戦上がりでも素質馬なら注目されて人気になりやすく、また結果も出やすい。

レース数が少なく実力比較の要素が結局は素質になり、素質や育成力などで馬券が買われ、またそういった馬が活躍するレースで、馬券妙味的には現在は少ない印象。

特に地方馬なども条件戦勝ち上がりで挑戦してくるが、素質馬に返り討ちにあいやすい

朝日杯フューチュリティステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
前週にある2歳牝馬G1ジュベナイルフィリーズと同コースで同じ傾向。より瞬発力の必要性が高まる。2歳時点での完成度の高さが問われ4コーナーでヨーイドンなら負けない伸び方が必要。

朝日杯フューチュリティステークスの馬券考察、予想対策

有馬記念の1週前の2歳戦G1ということで、競馬ファンからもややお休みムードが漂うG1。まだ、このコースになってから定着はしていないが、阪神ジュベナイルフィリーズの傾向と同様、阪神芝1,600mが馬場改修後からは実力が反映されやすく荒れにくい傾向。

また、瞬発力があればG1奪取できる為、上がりの時計が速い馬を買っておけば最後の直線でいい戦いを見られる。あまり手広く馬券を広げずに素質馬でしっかり仕上がってきた馬を信頼するのが良いか?

なお、牝馬の挑戦もあり勝てる可能性もあるかと思うが、何故か単勝人気などは応援馬券も付いてくるので馬券的妙味は非常に低い。

出遅れぐせなど、素質はあるけどやや難がある馬は善戦はするも馬券圏外のことが多いので、素質と完成度の高さの両面から選びたい。穴馬を考えるなら前残り。