創設は1965年のハンデキャップ競走。福島競馬場の1周をフルに使った芝2000mコース。過去は夏開催時に実施で、七夕賞と並び夏競馬の福島競馬名物レースだったが、現在は11月開催となっている。

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福島競馬場芝2000mで争われる。小回り競馬場でゴール前の直線も短くやや消耗戦になりやすい。秋の本格G1シーズンの裏開催ということから、G1となると実力面で一歩譲る馬が多く人気馬は押し出された人気になっていることが多い。

福島記念の基礎データ

グレードGⅢ
賞金

41,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(特指) ハンデ
コース条件2000m 芝・右

福島記念のコースの特徴

福島競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタートから最初の1コーナーまでの距離は十分にあるが、先行有利な福島競馬場を考慮すればややペースアップした1周目の正面スタンドとなる。枠順は前を取りやすい内枠優勢。重賞レベルの福島記念ではやや顕著にその傾向が表れる。

重賞レベルではやはり先手を取るのに外枠から押していくのはしんどい事が影響してそう。

淀みのないラップを描きやすいが、福島記念はさらに前半のペースがきつめで最後は消耗戦になりやすい。タフなスタミナ血統や小回りを上手に走る小回り巧者タイプが穴を開けやすい。

過去の勝ち馬をみてもG1レベルではなく、G1には出るがG1では凡走の知れた馬が多い印象。

福島競馬の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

福島記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2011年は新潟競馬場で開催。

前半や向正面でややハイペースで流れ、さらに勝負どころの4コーナーでもオーバーペースといったタフな流れになりやすい。3場開催の裏開催なため、騎手も一級どころが少なく仕掛けタイミングが定まっていない印象。

最後には完全にスタミナ消耗戦となっていて、内枠沿いをスムーズに温存して走れるタイプや、過度な消耗戦にめっぽう強い馬、小回り競馬場でいきなり好走する馬、またその騎手が狙いどころ。

福島記念のクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
小回り1周戦で過度な消耗争いを強いられるコース。小回りということでハンドリング力も問われる。タフな血統や、相手なりに強い血統が善戦するコース。広いコースで直線グイグイ伸びて勝つ馬にとっては実力を発揮しづらい。

福島記念の馬券考察、予想対策

血統面で言えば消耗戦でスタミナ勝負に強いステイゴールド産駒、相手なりに走って最後も伸びるキングカメハメハ産駒など。その他、マイナー血統でも出番がある重賞。キレ脚は必要ない。逆に広いコースを得意とする馬は良くない。

関東で言えば中山競馬場で好走して、東京競馬場で凡走するような馬。その他、地方の競馬場になると善戦するような馬が好走出来る重賞。

強い馬は中央開催に進むと考えれば、馬の能力より適正であったり、レース展開の紛れ、コースの有利不利のファクターを強めて予想したい。

追い込み馬は4コーナーで外に膨れてしまうので、届かないことが多く、先行脚質は欲しいところ。人気馬が出遅れグセなどあれば切っていきたい。

波乱傾向の強いレースなので適性などを考えて狙い馬を1頭絞り、そこから手広く買う作戦が当たりやすく高配当も手にしやすい。また穴馬から買うので外れても気にしないこと。