2歳戦のレース体系の充実が図られる中、2012年に新設された2歳牝馬限定重賞競走。G3格付けは2014年から。歴史の浅い重賞戦だが、2歳牝馬のG1戦ジュベナイルフィリーズの関東の前哨戦として定番になってきている。

「アルテミス(Artemis)」はギリシャ神話に登場する狩猟と純潔の女神。

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東京競馬場芝1,600mで争われる。まだまだ2歳戦でしかも牝馬ということで、レースが安定しない。また1走2走の馬が多く、新馬戦とのコースも変わってくるので能力比較が難しい。

アルテミスステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

29,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系2歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢
コース条件1600m 芝・左

アルテミスステークスのコースの特徴

東京競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタートから最初の3コーナーまでが長く先行争いは起きにくいが、直線で走りやすいためオーバーペースになりやすい。さらに2歳牝馬限定戦のアルテミスステークスは多くの馬がレースを知らないため、ジョッキーの手腕も問われる。関西馬x関東騎手の組み合わせがハマる印象。同日に関西でG2戦が行われるため有力騎手が分散されやすい。

コース自体は馬の根本能力が問われるため、仕上げ力の強いノーザンファーム系の好走が今の主流、差しが決まるコースだが2歳牝馬で強烈な末脚もまだ疑問なので先行押切タイプの方が良い。

枠順の有利不利に関しては馬場の内側が荒れてくる頃で、多頭数になりやすいことからごちゃつく内枠より外枠のほうがレースはしやすそう。ただし、有利不利がそれほど出るコースではない。

アルテミスステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

アルテミスステークスの過去7年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

重賞競走ながら東京1600mの平均とほぼ同じ、完成されていない2歳牝馬らしい結果となっている。このあたりから現時点での完成度の高さが問われているレースと感じる。

ややスローペースになりがちで、最後の1Fまで脚を残して各馬動いているような印象。まずは東京1600mをしっかり走れる体力と、後は位置取りを少しでも前にできればチャンスはある。

アルテミスステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
基本的に東京マイル戦はタフさと瞬発力が問われるコース「OT」だが、2歳牝馬限定ということでジョッキーが前半抑えるのに必至となる。馬がレースを覚えてなくて勝手に前半行き過ぎる印象。最も欲しいのは最後の直線で余力残せば伸びる能力だろう。ここは適正よりも完成度で。

アルテミスステークスの馬券考察、予想対策

2歳牝馬限定の重賞戦ということで、また各馬ともに1~2戦の馬たちなので能力比較が難しく多少荒れる要素がある。ただ、レース自体はこの時期での完成度が問われているため、牧場のころからしっかり育成されているノーザンファーム出身の馬などが強い。

新馬戦勝ち馬より、2戦目となる未勝利戦勝ち馬の方がいい結果になっていることを見ると、新馬以外のやや流れの速いレースを経験していることは好結果に繋がりそう。レース経験数は気にしたい。

また距離延長馬は苦戦、これもレース経験の乏しさが原因か?脚質は逃げは微妙だが、追い込み馬よりは先行馬の方がレースがしやすい。追い込んで勝ち切るような馬がこの時期には少ない模様。

馬券的にはオッズなど見て、いろいろな条件に合致する狙い馬がいなければパスするのが賢明か?狙い馬を絞らないと、なかなか買い目が絞れないので注意。