定番っぽい競走名らしく創設は1963年と古い、最初は中京のダートレースだった。1970年に中京競馬場の芝コースが完成、その後は芝2000m競走として定着。しかし2004年からはレースの性質がガラッと変わり、牝馬限定競走となっている。

開催時期も何度か変更されているが、とりあえずは冬の時期の開催となっている。

牝馬限定の重賞競走は「牝馬」とか可愛らしい名前がついていることが多いが、愛知杯はもともと牝馬限定でないところから来ているので、そういった雰囲気がない。

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中京競馬場の芝2,000mで争われる。冬場の牝馬限定競走、さらにハンデキャップ戦と荒れる要素たっぷりの重賞レース

※2020年は京都競馬場の改修工事によるスケジュール変更で小倉競馬場で開催。2021年は中京競馬場に戻して開催。

愛知杯の基礎データ

グレードGⅢ
賞金

36,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際) 牝 [指定] ハンデ
コース条件2000m 芝・左

愛知杯のコースの特徴

中京競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

中京競馬場のホームストレッチからのスタートは坂の途中のスタートというのがある、ダート1800mとこの芝2000mが坂スタート。最初の一歩が坂道発進となり、馬がよれやすくスタートがばらつくことが多い。荒れる原因の一つとも考えられる。

中京競馬場は直線部分が長いので、最後の直線で十分差しも届くと考えられているが、それでも前目の馬が同じように伸びてしまうと届かない。東京競馬場と似ているように見えて、似ていない部分のあるので注意。

時計が掛かるコースとしても有名で、やはりコーナーが急でペースが緩む印象。多頭数になればより後方の馬が伸びてくるのが苦しくなる。勝つには前目でスムーズなレースを、穴で突っ込んでくるのは勝ちに行った馬がバテたところを末脚だけで2~3着になる場合か?

愛知杯の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

愛知杯の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2015年は実施されていない。2010,2011年は小倉開催。2020年は小倉開催。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

全体的に平均より速めのラップとはなっているが、牝馬限定の重賞線ということもありレベルが高くないのが窺える。向正面の直線部分では徐々にペースアップするのも特徴。徐々に速くなるペースについて行けるだけの体力は第一条件として必要となる。

そして直線向いてからの400m以上の叩き合い、勝つのは徐々に速くなるペースについて行って底力を出すタイプ。

愛知杯のクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
中京競馬場開催時は「OT」で特にスタミナ重視。冬場の牝馬ということで体調次第で全く力を発揮できない馬も多そう。過去の競走結果が当てにならない波乱を呼びやすい。常に体調を維持できそうな元気お姉さん系が良さそう。 (小倉開催時:「適正SH」は小倉開催を加味した。重賞レベルだとH要素が最も適するが、開幕週での重賞、さらに牝馬限定のハンデキャップ競走とうことで先手を取るスピードがあれば粘り込みも可能になるか?メンバー構成によっては先行激化で後方馬にもチャンスが出そうだが、そこは出走馬構成や騎手などを確認しておきたい。ハイペースでも前に行ったほうがいいレースになりそう。)

愛知杯の馬券考察、予想対策

荒れる重賞戦として定番となっている。一級戦の馬たちは休養中、牝馬限定で多頭数ハンデキャップ競走となれば荒れないほうがおかしい。ということで予想段階からオッズもばらついていることが多い。穴頭にとっては魅力の高いレース

能力に関してはオープンクラスまで来たけどどんぐりの背比べ的な馬たちが揃うと思っておきたい。過去の競走結果はあまりあてにならない印象。むしろ例外的に素質馬、能力馬が出ていたら、荒れるレースと言っても逆らわないほうが良い。

データ的には4歳馬の活躍が目立つが、7歳以上の高齢馬でなければ大丈夫な印象。血統的にはキンカメ系のペースについて行って底力を出すタイプに期待がかかる。穴を空けるタイプもそういったタイプで、前目でペースについて行ってバテないか、後方で1頭ペースから外れて末脚だけで突っ込んでくるタイプ。末脚タイプは3着まで来るのはなかなか厳しいところ。

中途半端な人気馬を買ってしまうぐらいなら、思い切ってオッズの高い馬を買ったほうが期待値が高そうなレース。