前身は1966年創設のオープン戦「東京3歳ステークス」。芝1400mの争いだった。その後、名称が「府中3歳ステークス」と改称、1984年に距離が1,800mに変更。この距離の長さから、このレースから翌年のクラシック候補への登竜門的な存在にもなった。

1996年に重賞競走(G3)へと格上げ、翌年「東京スポーツ杯3歳ステークス」と改称後、国際馬齢表示に合わせる形で、現在の「東京スポーツ杯2歳ステークス」となっている。

時期的には2歳G1戦は、ホープフルステークスへの出走へのステップアップにもなるが、勝てば翌年のクラシック路線に向けてしっかり鍛え直す馬も多い。

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東京競馬場芝1,800mで争われる。この時期の2歳戦としては距離が長く、早仕上がりのスピード馬では勝ちきれないと考えられる。

東京スポーツ杯2歳ステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

33,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系2歳 (国際)(指定) 馬齢
コース条件1800m 芝・左

東京スポーツ杯2歳ステークスのコースの特徴

東京競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタート地点が折れ曲がったところのポケットとなっており特徴的、コーナーの途中からスタートするとい言ってもおかしくなく、外に行くほど不利な印象。特にスタートがまだ揃っていない2歳戦というのもあり、内枠からスムーズに競馬がしたいというのが本音だろう。

道中は走りやすいことからか、掛かり気味に進んでしまいやすい。そのためバラバラとした展開で向正面を迎え、4コーナーでギュッと縮まって、直線を向いてから2枚腰の伸び合いとなる。広いコースで長い最後の直線を最後まで伸びるような馬を選択したい。

東京スポーツ杯2歳ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

東京スポーツ杯2歳ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

2歳戦というのもあり、前半掛かり気味に行ってしまう馬もいる。そのため、ややオーバーペースで前半進む。どちらかと言うと直線を向いて瞬発力を見せつけられるかの勝負なので、じっくり構えて末脚を爆発させる馬が有利

東京スポーツ杯2歳ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
2歳馬に東京コースで1800mを走らせるというタフなコース。特に最後まで末脚を温存して伸びることができるクラシックディスタンスに強い注目馬が勝てるレース。ここで好走している馬達の後々の結果を見てみるとOTレースになっていることが伺える。

東京スポーツ杯2歳ステークスの馬券考察、予想対策

2歳重賞戦は仕上がりの違いから、注目馬や実力馬が勝つことが多く固い決着になりがちだが、このレースはコースからも末脚の実力勝負(紛れが少ない)となりやすく、さらに固い決着の印象

穴馬的存在になりやすいのは関東馬で、西高東低が続く日本の競馬界の中では、2歳戦で輸送不利のある関西馬が、実力同等の関東馬に負ける可能性あり。タフなレースということでコンディションも重要な要素と取れる。

開催後半で馬場が荒れてきている頃なので、馬場のいいところをしっかり走れる操縦性も大事。そのあたりは、前走で癖なく騎手の反応でしっかり動けているかは見ておきたい。

下手に穴馬狙うよりかは人気どころで買い目を絞りたい。