1992年にアーリントンパーク競馬場(アメリカ・イリノイ州)と阪神競馬場が姉妹競馬場となったことから「アーリントンカップ」が創設。前身は「ペガサスステークス(1987年~1991年)」。

2017年までは1回阪神開催の前半(2月下旬or3月上旬)だったが、2018年に4月の移設。それによってNHKマイルカップのトライアル競走として、3着以内に優先出走権が与えられるようになっている。関東ではニュージーランドトロフィー(中山)が前哨戦。

東西で前哨戦があるため、基本的に関西馬の出走が多い。また、3歳馬のマイル路線を目指す戦いなので牝馬の出走も増えている状況。コース適性を考えたローテーションを組む陣営が増えている。

arlingtoncup_course

阪神競馬場芝1600m(外回り)で争われる。外回りコースということで瞬発力が要求される。前週の桜花賞と同じコースというのはなんとも・・・。

アーリントンカップの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

38,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際)(指定) 馬齢
コース条件1600m 芝・右外

アーリントンカップのコースの特徴

阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

3歳馬限定の阪神マイル戦。となると条件は桜花賞に似ている。ところが、こちらは重賞ながらステップレースなので行き過ぎたつばぜり合いなどがなく、阪神マイル戦のいつもと似たようなレースになりやすい。つまり最後の直線向いてからの叩き合いでよく伸びる馬に勝機あり。

枠順に関してはあまり有利不利が出ない印象。内枠でスローペースで包まれるよりは、外枠で追い出しがしやすいポジショニングが欲しいところ。一番いいのは中枠の偶数枠か?

アーリントンカップの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

アーリントンカップの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2018年から4月開催に時期変更。

ほぼ阪神の芝1600m競走のペースを踏襲している。つまり外回りコースの特徴である瞬発力勝負の傾向が色濃く出ている。直線向いてしっかり伸びる馬が強い。本番のNHKマイルカップも東京競馬場なので、中山の前哨戦の結果よりはこちらのほうがリンクしやすい。

アーリントンカップのクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
基本的には4コーナー回ってからの瞬発力勝負。重賞レースだが、本番は先のNHKマイルという馬もいるため最後の直線までは各馬抑え気味になる点がある。開催後半で内側の馬場も荒れてくる頃なので4コーナーで一杯に広がってからの叩き合い勝負。

アーリントンカップの馬券考察、予想対策

2018年から開催時期が4月に移りNHKマイルカップの優先出走権が与えられるなど、条件が変わっているためメンバー構成などに変化があるので注意。馬場が悪くなったりしない限りは直線向いての末脚勝負になりやすい。阪神外回りコースは、最後の直線が十分長く最後まで伸びることが出来る馬が勝てる。瞬発力勝負の争い。

波乱傾向の理由の一つは3歳馬のレースのためよく伸びる馬というものが分かりにくい点。過去のレースでも勝ち上がってきている馬なので、それなりに好結果や末脚を披露している馬が並ぶ。良血馬がしっかりとその素質を見せているような馬のほうが強い印象。

距離延長で挑む馬は厳しい。できれば芝1600m以上のレースでしっかりと最後まで伸びていることが確認できる馬が良い。前半のスピードよりも後半のスタミナ温存からの伸び脚に期待。脚質は満遍なく来ている印象であまり気にしないほうが良いだろう。

明確な判断が難しいが「距離延長の馬は切り捨て」「過去数戦必ず伸びている馬を狙い目」にして、後はオッズの妙で美味しい馬券の方を買っておくのが良さそう。最後に血統の裏付けという形で、血統判断は最後に回したい。