富士ステークスの重賞戦としての歴史は浅く、1998年に重賞に昇格。昇格当時は芝1400m戦で12月に行われていたスプリンターズステークスの前哨戦の一つだった。その後、2000年に芝1600mに移し、現在の10月の時期に開催されている。

正直なところ位置づけがころころ変わっているので馴染みの薄い重賞戦。2014年からは優勝馬にマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられているのでマイル適正がある馬の秋の復帰戦か?

2020年にG2レースに格上げ。馴染みの薄いレースと感じるが、価値の高いレースにJRAとしてはしたい様子が伺える。

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東京競馬場芝1,600mで争われる。直線が長いコースでハイペースになりやすく最後の叩き合いも坂がある中長いのでバテる可能性が高く馬の能力が問われる。

掛かって前半を進むと簡単に脚が止まる。

富士ステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

41,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(指定) 別定
コース条件1600m 芝・左

富士ステークスのコースの特徴

東京競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタートから最初の3コーナーまでが長く先行争いは起きにくいが、直線で走りやすいためオーバーペースになりやすい。富士ステークスは重賞戦ながら全体の平均よりも最後の1Fは遅くなり、確実にオーバーペースになりやすい模様。

最終コーナーを回ってからジリジリと足を伸ばし続けられる、瞬発力はもちろんのころ、後半のスピード持続力が問われる。

基本的に枠順の有利不利は気にしなくて良いコース。

富士ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

富士ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

特徴的なのが最後の一ハロンで、全レースの平均よりもタイムが遅い。つまり前半ハイペースになりやすく、各馬ピッタリ苦しい状況になっている追い出しのタイミングを間違えると、バテて沈んでいる模様。

東京の芝1600mのコースなので実力が反映されやすそうだが、G3戦で一級戦よりやや下のメンバーで、このように追い出しタイミングで狂いが生じそうな部分が荒れやすい結果を作っていそう。2020年からG2レースに格上げとなっているがレースメンバーや傾向などはそれほど変わらないであろう。

富士ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
G1レースでも東京マイル戦は荒れることが多いが、こちらのレースも同様に荒れやすい。理由としてはハイペースによって安定の逃げ先行馬がピタッと止まった時に、最後の直線だけ伸びるような馬がハマり勝ちであったり2~3着に穴突っ込みとなりやすい。もちろん東京コース得意の馬を選びたい。上がりの脚に確実性がある馬がよく合う。

富士ステークスの馬券考察、予想対策

東京競馬場では開催が進みやや馬場の内側が荒れてくる頃で、騎手の位置取りも馬場状況によって変わってくる。ただ、広い競馬場なので走りやすくそれほど影響は感じない。多頭数になればなるほど、前半のペースが上がりやすくそれを考えればじっくり脚をためて直前で長く伸びる馬を選びたい

このレースに限っては、前が残ってしまえば仕方ない考えで、後方から直線だけでも確実に足を使う馬から選んだほうが馬券妙味が高い印象。上がりはいい脚を使っているのに過去のレースで着順が悪い馬が格好の穴馬となる。

バテやすいレースなので、距離延長馬は不利。出来る限り中距離でもバテずに走りきれている馬や最後の直線の長いコース(東京や新潟外回り、京都外回り)で好走できるタイプを選びたい。

荒れるレースということで差し馬系の穴場を絡めたボックス買いが使いやすい。