創設は1936年でまもなく100回を迎えるほどの歴史のあるレース。創設当初は春秋の年2回開催だった。1952年からは秋開催のみとなったが、その後、開催時期や競争条件の変更が行われている。1957年からは芝1800mで定着。

2017年から大阪杯がG1に昇格したことに伴い、このレースの1着馬に大阪杯の優先出走権が付与されている。G2競走で、負担重量が別定戦ということもあり、レベルの高い馬が春の始動レースにすることも多く、実力馬達が出てくる楽しみなレース

近年ではここを始動に海外挑戦(ドバイ・香港など)へ向かう馬も多い。

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中山競馬場芝1800m(内回り)で争われる。スタート部が上り坂、1コーナまでは短くややコース形状は特殊。高低差がありタフなコースでもある。

中山記念の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

62,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)(指定) 別定
コース条件1800m 芝・右

中山記念のコースの特徴

中山競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

コース形状をみても感じれるように内枠有利がはっきりと出るコース。想像以上に高低差がありタフな中山競馬場で激しい先手争いがあるため、出来る限り無駄な距離損はしたくないところ。強い馬でも正攻法的な、外から押し切る横綱相撲では勝てない可能性がある。

レース展開的には前を取りたいけど、コース的に無理に走れないので勝負どころが向正面の下り坂となる。そこからペースアップが開始されて、長い間トップスピードを維持できるような心肺能力の強さが必要となる。

重賞レベルになると消耗戦に拍車がかかると考えたい。スローペースの瞬発力では歯が立たないコース。

また、中山記念は開幕週にあたる為、前残りバイアスが相当にあると考えられる。当然、前残り競馬になるが、その分激しい道中のつばぜり合いになるとも考えたい。そういったレースになっても強い馬の選定が必要で、いなければ道中死んだふりの馬が最後に突っ込んで高配当になる。

中山記念の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

中山記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

全レースの平均よりも中山記念のラップが道中速いところは注目ポイント。前残りながらペースがコース形状から上がらないコースだが、さすがに重賞になると騎手の駆け引きも激しくなり、無理してでも前に押し上げる馬が出てくる。

末脚を持っている馬がここで控えて、最後伸びてくるのだが、毎回4~5着までが精一杯な場合が多い。無理に押した馬が2~3着、その後ろにピタッと付けて4コーナーに余力がある馬が勝つようなレースが多い印象。

中山記念のクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
中山競馬場の中距離コースはとにかく高低差があってタフ。さらに最後の直線が長くないので、瞬発力だけでは難しいコース。中山記念も道中の駆け引きが激しくなるため、中山得意のタフな血統が良く来る。「中山巧者」「重賞クラス」を素直に狙っていきたい。

中山記念の馬券考察、予想対策

道中の展開が波乱含みだが、やはり開幕週で前残りバイアスがかかっている馬場ということもあり無理してでも4コーナーまでに前を取れる馬が残りやすい。心肺能力豊富でジリジリと押し上げて走るタイプを推奨。しかし、勝つまで行かず2~3着というのが多い印象もある。

勝つ馬は道中の展開がハマった馬だが、逆に末脚のある馬で4コーナーまでに置いていかれる馬が、直線向いてようやく伸びてきてもゴール前で届かないシーンが多い。人気の有力馬がそのようなタイプなら思い切って馬券から外し、届いたら諦めるぐらいの気持ちで行きたい

多頭数にはなりにくいが、それでも内枠に入った馬のほうが道中走りやすい印象。内枠に入ってスタートからの先行力がある馬は注目。反対に道中ゆったりいきたい馬は内枠は厳しい。

データ的には牝馬の出走では、牡馬の心肺能力に劣る印象。切れ味タイプは切っていきたい。高齢馬でもそれなりに走る印象。道中のペースに慣れている馬のほうがレースを頑張れるのかも知れない。

ペースが騎手の駆け引きによって変わる部分もあるので、展開を読み違えて外れても気にしないほうが良い。それよりも中途半端な展開の読みをして両面からの馬券を無駄に買ってしまうのは避けたい