1953年創設。4歳以上の古馬重賞として歴史がある。もともとは「日本経済賞」という名前だったが1979年に「日経賞」に改称。

創設以来、開催場や開催時期、さらに距離の変更がされているが1967年に芝2500mで定着。さらに1984年以降からは春の3月下旬から4月頭の時期に行われるようになり、天皇賞(春)の前哨戦の一つとして位置づけられている。

2014年からは優勝馬に天皇賞(春)の優先出走権が与えられる。関西馬は阪神大賞典があるので、輸送の関係で関東馬の有力馬がこちらを選択することが多い。

重賞名が「日経賞」と単純で、日経新春杯と混同しやすい。他にはラジオNIKKEI賞なんでのもある。各新聞杯とともに距離は時期など変更しやすいところが有るため、過去のイメージが変に定着しないよう注意。

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中山競馬場芝2500mで争われる。有馬記念と同じコース。スタートからコーナー部に入っていく変則コースで、重賞レベルの古馬達でもコースの利が必要となる。

日経賞の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

67,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)(指定) 別定
コース条件2500m 芝・右

日経賞のコースの特徴

中山競馬場・芝2500mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

年末のグランプリ有馬記念も行われるこのコースは、他のコースに比べるとかなり変則。スタートしてすぐにコーナー部に向かうコースは概ね変則と覚えておきたい。見たとおりコーナーがすぐ来る場合は内枠がコーナーワークの利がある。

外枠の馬でなるべく前に行きたい場合はスタートからやや押して先手を取るが、1周目の直線に入ったときに落ち着かせようとしても落ち着かず、結構長い隊列ができる印象。そういった中、内側をスムーズに回ってじっくり中断待機出来れば、後半に力を出しやすい。

2周目の3コーナーあたりからは一気にペースアップ。高低差のあるタフな中山競馬場で、最後も長く足を使う必要があり、ある程度の速いスピードで長くついていけるスタミナとパワーがある馬が上位に来る。

こういったコースを得意としている馬がいるので、注目したい。

日経賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

日経賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2011年は震災の影響で阪神競馬場での開催。芝2400m外回りコース使用。

特に後半の徐々にペースアップする部分が注目で1000m以上をペースアップして走り続けている脱落戦になる。そういったレースにめっぽう強いのはスタミナ血統と言われている馬

特に長い府中の直線で芝2400m走とは、対極にあるレース展開となるので積極的に展開やコースの利を意識した馬を狙っていきたい。

日経賞のクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
中山芝2500mは「OH」適正の象徴的なコース。府中の芝2400mの「T」系のコースとは違って、タフでハンドリングが必要ということを改めて知っておきたい。ダービーやジャパンカップで強い馬より宝塚記念や有馬記念といったグランプリレースで活躍する馬が狙い目。また切れ味系よりタフなスタミナ血統を狙いたい。

日経賞の馬券考察、予想対策

古馬の長距離戦は実力の差が出るので荒れないイメージが強いかもしれないが、この中山2500m走は別、有馬記念もオッズ的に面白くなるようにこのコースを使用していると感じる。

日経賞も同様で馬にとっては、単純に瞬発力勝負にならないので、コース適性がある馬が勝てる可能性のあるG2戦。馬券も積極的に適正の利、コースの利がありそうな穴馬を狙いたい

枠順は一応、内枠のほうが有利なのでオッズに反映されてなければ内枠に目線を置きたい。さらに基本的にゆったりペースから徐々に消耗戦に流れていくので、道中の上がるペースに先頭集団についていきながら進める馬が良い。

タフな消耗戦になるので、短期休養明けなどフレッシュな馬調子のいい馬のほうが走る印象。ステイゴールド産駒が抜群の相性を見せるコースでもある。