ダービー出走の最終切符をかけたトライアル戦。もともとはオープン特別だったが、レースの重要性が意識され、1994年にはG3競走に格上げ、さらに2001年にG2競走に格上げされている。

1,2着馬にはダービーへの優先出走権が与えられ、やはり世代の目指すところであるダービーを目指して各陣営の本気度が出る一戦。

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東京競馬場芝2400mで争われる。ダービーとコースが同じ舞台。またG1競走を除くとこのコースを利用する重賞は青葉賞のみ。なかなかタフなチャンピョンコース。

青葉賞の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

54,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際)(指定) 馬齢
コース条件2400m 芝・左

青葉賞のコースの特徴

東京競馬場・芝2400mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

ダービーやオークス、そしてジャパンカップと有名なレースが行われるコースなので馴染みが深いチャンピョンコース。枠順はよくオークス・ダービーでも言われるように多頭数の外枠はややレースがしにくい。1コーナーにかけて、それほど距離がない正面スタンド前。中途半端に外から先行すると1~2コーナーでかなりのロスが生じる。

脚質的には差しが届くコースではあるが、青葉賞の時期は開催がまだ進んでいないため、内の馬場状態が良く、4コーナーで外を回ると届かない可能性が多い。差し馬でも、あまり外に出す意識がないほうが良いかも知れない。

道中バテずについていける基本的な能力と、上がり3Fの爆発的な瞬発力が必要。東京コースが得意そうなバネのある走りをする馬を狙いたい。

青葉賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

青葉賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

スローペースから極端な瞬発力戦。ダービーの最終切符も掛かっていることがあって、前半ペースが上がる印象もない。消耗戦に持ち込んで粘りたいタイプには厳しいレース。

一方、今までチグハグなレース運びで一歩届いていなかった馬が、ここに来て末脚の強さを発揮できる印象。

過去の優勝馬を見ても分かるように「青葉賞組」はあまりダービーでは健闘するイメージがない、暮れのジャパンカップからの有馬記念でも感じるが、このコースを走った後は疲労が凄いぐらいタフなレースのかも知れない。

青葉賞のクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
東京2400mのチャンピョンコースは全て「OT」適正になりやすい。ただ、青葉賞は馬場がよく本番のためにとにかく好走したいことから前半の駆け引きがやや緩やか。勝手にスピードが出てしまう状況も。最後にバネのように伸びる能力は欲しい。

青葉賞の馬券考察、予想対策

東京競馬場向きの馬がダービーの最終切符をかけて狙いに来るレース。他のコースで伸びてきているけど着順的に結果が出ていなかった馬が狙い目。ここ数年はどんどんと勝利タイムが速くなっている印象で、軽い馬場で最速上がりを出せる馬に勝機。

また2着までに優先出走権が与えられることから、各陣営としてはバテて着外に沈むことはしたくないため。勝負どころが慎重になっている印象。重賞レースにしては勝負どころが後方に移っているのも興味深い。人気薄の馬が一発逆転の逃げを仕掛ける可能性もあるが、そういった馬はもともとの能力が低く、やはり東京競馬場では厳しい。

素直に最後の伸びがあって、広くて最後の直線が長い東京競馬場向きの馬を狙おう。

ダービーの最終切符を狙って多頭数になるためオッズがそこそこに割れる傾向。ここに出てくる馬はそれなりに選抜されているので、超大穴馬以外は能力は接近していると考えたい。

あとは少ない戦績でも距離が伸びて良いタイプ。距離が伸びても問題なさそうと感じられるタイプを選抜したい。

青葉賞でダービー切符を手に入れた馬が同じ距離のダービーでは善戦しにくい、やはりこのコースはタフで消耗も激しいか?その分、秋以降タフなレースを必要とするG1級のレースで活躍が期待される。