古くは内国産古馬のハンデキャップ競走として知られていた目黒記念の「目黒」は東京にある目黒競馬場が由来。競馬場の府中への移設が決まった時に「目黒記念」という競走名が付けられた。1932年創設と歴史が古い。

現在の芝2500mへの定着は1950年から、1984年のグレード制導入ではG2に格付けされる。2006年からはダービーデーのダービー後の最終レースとして行われていて、一日に同じ競馬場で2つの重賞が連続して行われるため、馬券師たちの敗者復活戦としても盛り上がる。

ダービーの余韻が冷めやらぬ中、同日に開催されることもあり、オッズもばらつき荒れる印象が高い。

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東京競馬場芝2500mで争われる。ダービーなどが行われる芝2400mから100m後方にスタート地点を引っ張る。スタート地点が坂になり、先行争いは落ち着くがスタートから馬力を使う。

目黒記念の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

57,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)[指定] ハンデ
コース条件2500m 芝・左

目黒記念のコースの特徴

東京競馬場・芝2500mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

基本的に東京2400mと同じような傾向となるが、違うポイントはスタート地点。100m後ろというのもあるが、坂の途中にスタート地点があるので、スタートの行き脚がつきにくい。かと言って下手に行き脚を付けてしまっては最後まで持たないので、スタートしたなりのレースとなる。

また坂にスタート地点があるレースはいずれもそうだが、ゲートを出た後に馬がよれやすく、スタートして横の馬とぶつかるシーンをよく見る。ダービー同様、極端な外枠はレースがしにくい印象です。

荒れるレースとは言えタフなコースでの競走になります。その点をよくわかっているのか?レース展開はスローペースで流れることが多く、直線向いて位置取りが良くないと、届かないことが多いですね。

目黒記念の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

目黒記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

東京2500mのレースは数が少ないので傾向が掴みにくいですが、道中はかなりのスローペースで進みます。最後の直線で伸びる必要がありますが、その伸び方もしっかりとゴール版前で力を出し切った状態に持ってくるのが難しい印象。

騎手の腕が問われる長距離芝重賞戦と言えるでしょう。出たとこ勝負で、同じメンバーでもう一度やれば毎回順位が入れ替わるようなレースになりやすいです。

目黒記念のクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
ダービーの後に行われるので、ダービー復活戦みたいに扱われるかもしれないが、古馬のG2戦と格は高く、でもハンデ戦という超アンバランスなレース。適正的には「OT」でタフさ加減が追加。さらに目黒記念に出てくる馬は古馬G1急ではなく古馬オープン級で重賞ウィナー目指して狭間を狙っている印象が強く適正以上に見当がつかない馬が来ることも多い。

目黒記念の馬券考察、予想対策

ダービー後の重賞戦になりますが、ダービーと同様多頭数になりやすくさらにハンデキャップ競走と紛れの多い重賞レースです。穴党にオススメのレースですね。過去のレースを見ていると、前走までの「実績」や「格」で注目を集めている馬はやや過剰人気になりやすいです。

オッズが人気している割には下位人気の馬と来る確率は一緒と考えると、下位人気の馬を買っていきたいところです。またコース適性や実績があるからと言って、穴人気している馬でもあまり関係ない印象です。

下手な傾向などを考えるよりは人気のバランスのズレをみて、不人気になっている馬を拾っておくという馬券戦略のほうが期待値の高い馬券を買えそうです。

まずはスタミナで足切りを行い、その後はオッズの付く方から買ってみれば人気馬が来ても後悔はしませんし、当たれば結構美味しい配当がゲットできるのではないでしょうか?