東京競馬場で行われるオークストライアル戦。前身は1966年に創設された「4歳(3歳)牝馬特別」、2001年の馬齢表記変更に伴い「フローラステークス」と改称された。

2017年までは3着までにオークスの優先出走権が与えられていたが、2018年から2着以内と縮小されている。現在の芝2000mで行われるようになったのは1987年から。天皇賞秋が行われるコースでもあり、2コーナーの直角カーブは有名。

「フローラ(Flora)」はローマ神話に登場する女神の名前。花を司る女神で「花」を連想する人は多いだろう。

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東京競馬場芝2000mで争われる。オークスと競馬場は同じ舞台。変則コースだが、最後の直線の叩き合いは参考になる。

フローラステークスの基礎データ

グレードGⅡ
賞金

52,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢
コース条件2000m 芝・左

フローラステークスのコースの特徴

東京競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

東京競馬場芝2000mの外枠不利は天皇賞秋もあることからよく知られるところ。さらにこのレースは3歳牝馬限定でオークス切符を狙っていろいろな馬が出走し多頭数になるため紛れやすい。脚質に関しても過去数走レベルでは安定しておらず、このコースを走っている馬も少ない印象。

コースだけ考えても荒れる要素を含んでいると考えられる。

外枠が不利になる条件のため、若い牝馬が外から前に行こうとすると向正面で行き過ぎる印象。このレースは最後の直線までは本当に騎手が抑え気味に進む極端なスローペースになるので最後の直線まで脚をためて直線で末脚を爆発させたい。

最後の直線の末脚も重要だが、かなりスローペースになりやすいので前の馬も結構脚を伸ばせてしまう。そのため、コーナーリングで前目のポジションを自然に取れる中よりの枠が有利と感じる。

フローラステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

フローラステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

重賞のグラフが、ほぼコースの平均に一致。特徴は2つで極端なスローペースで後傾ラップ。そして最後の直線の3Fの上がり速さ。スローペースの上がり勝負に強い馬狙い。

何頭かそういう馬がいる場合はコーナーリングで前目のポジションを取れそうな馬であったり先行力も含めて評価できる馬を抑えておきたい。

フローラステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:STタイプ
直線向いてからの瞬発力勝負にはなりやすいのはもちろんのこと、直線部分が多くタイムも出やすい。究極の「ST」レース。切れ味娘たちの勝負になる。加えて道中のペースが緩みやすいため、位置取りが楽に取れる追走力があればなおいい。実際のところメンバーで、どの馬が適正持っているのか判断つかない場合もあるので、血統なりも判断要素に入れたい。

フローラステークスの馬券考察、予想対策

荒れる3歳牝馬ステップレース。オークス切符を狙っていろいろな馬が出てくるので能力がまだ比較検討できない。ここを勝ってくる馬は後々重賞ウイナーとして善戦するが、このレースまではその馬がどの馬なのかの評価が難解

距離が伸びて良いタイプ、またその血統を狙い撃ちするのも良い。

また外枠は明らかに割引のコースだが、その点はオッズにも反映されている。決して外枠の馬が来れないコースではないので、すでに外枠不利は知られているとして馬券を組み立てたい。実際、かなりのスローペースで道中進むので騎手の腕次第ではだましだまし脚を溜めながら前目のポジションが取れる。

出来れば距離伸びて良いタイプ。最後の直線での伸び脚が約束されるタイプから選びつつ、その中で道中のポジションが有利になりそうであれば軸に沿えて、他の馬に流す馬券で高配当をゲットしたい。