もともとは秋の3歳重賞戦として組まれていた京都新聞杯(芝2400m・外)は1953年に創設された「京都杯」が前身。長い期間、菊花賞トライアルとして親しまれていた。

5月の時期の開催に変わったのは2000年。ダービーの優先出走権はないが、ここで賞金加算することでダービー切符を順番で手に入れることが可能。東の青葉賞、西の京都新聞杯と覚えたい。

ここ最近までレースの時期や質が違ったこともあり、さらに「〇〇新聞杯」「京都〇〇」といった重賞レースがたくさんあるため混同しやすい。勝ち馬は重賞レベルの強さは感じられる。

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京都競馬場芝2200m(外回り)で争われる。京都競馬場の外回りは独特のコース。

※2021年は京都競馬場改修のため、中京競馬場で開催。

京都新聞杯の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

54,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際)(指定) 馬齢
コース条件2200m 芝・右外

京都新聞杯のコースの特徴

京都競馬場・芝2200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

G1ではエリザベス女王杯が行われるコースと同コース。最後の直線に入って内を突くスペースが有るなど、直線向いて伸びてくる馬が優勢なイメージ。もともと後半偏重傾向になりやすいコースだが、その分内枠スタートの方が有利なコーナリングとなりそう。

内回りに比べると消耗の激しい厳しいレースになることが多いので、2200~2400mあたりで実績のある馬がしっかり結果を出しやすい。内回り2000mと外回り2200mでかなり傾向が異なるので、こちらはトリッキーにコースの特徴をあまり考えないほうが良い。

内枠スタートで、内を狙える騎手が実力馬に乗っていたら素直に馬券の軸に沿えたい。

中京競馬場・芝2200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

2021年は中京競馬場での開催。スローペースからの瞬発力勝負だが3歳馬にとってはタフな展開といえる。

京都新聞杯の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

京都新聞杯の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

後半の山が大きく、ジリジリとした瞬発力が必要になります。京都競馬場の外回りはその形状から3コーナーからの下りで自然とスピードが上がります。このスピードアップで最後力が出し切れなくなると駄目なので、実力のある馬が最後に残る印象です。

直線向くところで内を狙う馬も多く、やはり最後は差し脚勝負の印象ですね。

過去の勝ち馬など振り返ってみれば中長距離でしっかり結果を残す馬が多い印象です。血統面などでも上がり4Fぐらいのジリジリと速いペースでタフに走れるかみたいですね。

※2021年は中京競馬場での開催。どちらかというとスローペースからの瞬発力を争う形になりそう。ただし、距離的には3歳馬にはタフと言える。

京都新聞杯のクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
京都競馬場の外回り適性が問われやすい。3~4コーナーで下りながらペースアップ。4コーナー回ってからのタフな粘り伸びが必要。最後に坂がない分、平坦であれば惰性でスピードが持続できるタイプも善戦しやすい。

京都新聞杯の馬券考察、予想対策

ダービーに向けた西の最終切符を狙う重賞ですので、中距離戦ながら多頭数になりやすいです。中途半端な先行馬が外に入ってしまうとレースがしにくく凡走する要素の一つですね。また、4コーナーでゴチャ付いたり前が開かず外を回しているようでは勝てないので、内突きや勝負センスのある騎手なのかは確認したいですね。

このコースは実力を発揮しやすいコースなので、比較的固いレースが多い印象ですが、まだまだ3歳馬のレースなので能力上位の馬の中では着順入れ替わりは充分あるでしょう。本当に一歩抜けた馬はここの最終切符よりも先にダービー出走権を手に入れて調整しているはず。あまり過剰人気になっている馬は疑いたいというか、他の有力馬も差がないとみたいです。

関東馬も極稀に出てきますが、ここを狙う理由はないレースなので厳しそう。なお、逃げた馬は、ほぼ標的にされていますので逃げ馬が勝ったことはここ最近ありません。

この重賞はギリギリ枠があれば未勝利勝ちや新馬勝ちの馬も出ることが出来ます。しかし、ほぼ負けていますので、ある程度500万下以上のクラスで結果が出せるというのが証明されている力上位の馬から、コースの利や展開・騎手などを判断して軸馬を決めたいです。