歴史のある京都記念は創設は1942年。当時は春と秋の年2回開催されていた模様。また距離も芝3500mとステイヤー向けのレースだった。その後、なんども条件や距離変更が行われ(名前の通りコースは京都競馬場)、大きな変更は1994年の負担重量別定への変更。これによって実績馬の出走がしやすくなり、古馬の始動戦として使われるようになった。
しかしながら、大阪杯のG1昇格や宝塚記念が6月の後半開催などG1レースの時期の変更に伴い、始動レースという重みは減ってきている印象もある。最近はステップレースを踏まず直接G1目標で来る馬も多い。
京都競馬場芝2200m(外回り)で争われる。G1ではエリザベス女王杯が行われるコースと同じ。瞬発力もスタミナも必要となる総合力で勝る馬が強いコース。
※2021年は阪神競馬場で開催。宝塚記念と同じ内回りコースになる。これは例年とはかなり状況が変わると言って良さそう。
京都記念の基礎データ
グレード | GⅡ |
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賞金 | 62,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系4歳以上 (国際) 別定 |
コース条件 | 2200m 芝・右外 |
京都記念のコースの特徴
京都競馬場・芝2200mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
京都競馬場外回りの特徴は、3~4コーナーが直線のようになっていてさらに下り坂という点。下りに入ってから加速が付きやすいため、始動タイミングが難しい。経験の少ない騎手が慌てて4コーナーまでに前に行こうとすると面白いように直線の最後で止まるので注意。
そこを除いては、特に枠順などで有利不利も出にくいレース。折り合いが付きにくい馬にとっては鬼門となり易い京都外回りコースと覚えておきたい。
タイミング騎乗がうまい関西のベテラン騎手(武豊筆頭)の他、外国人騎手のようなしっかり勝ち負けまで持ってくる騎手に期待したい。
なお、京都記念の開催時期は冬の京都競馬連続開催の最後の方なので、かなり時計の掛かる馬場になっていることも多く、速い上がりではなくスタミナ(上がり最速を使えるタイプ)の方が重要になる。
阪神競馬場・芝2200mコースの特徴とレース傾向、データ分析
※2021年は阪神競馬場での開催。最後の直線の坂などもあり、明らかに坂が最後にあっても大丈夫なタイプの方が有利になりそう。
京都記念の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)
京都記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
特徴的な後半部の大きな5Fの山、下り坂を利用しながら1000mを加速しながら走る。とてもじゃないけど全てをトップスピードで走るのは厳しいと考えたい。
京都記念のような重賞レベルになると玉砕覚悟で仕掛けてしまう馬や、向正面の位置取りの確保もいるので、やや道中のペースも速くなる。玉砕覚悟で坂を速く下った馬は大抵玉砕する。
※阪神競馬場で開催の2021年はいつものラップタイムは一旦クリアにしたい。タフな走りで最後坂を登りきれるような馬はどの馬か?
京都記念のクワドラント適性
京都記念の馬券考察、予想対策
コース実績、重賞レベルでの善戦実績のある馬が休み明けで出てきたら、人気でも逆らえないレース。さらにコースを熟知して、京都外回りで勝っている騎手(関西ベテラン、外国人あたり)が乗っていたら鬼に金棒。
逆に逃げタイプで、そこそこ強くて他の重賞で善戦している馬は、ここでは素直に切っていきたい。焦って4コーナーで突き放しに掛かるので厳しい。
毎回、重賞レベルで上がり最速を使っているような馬(スタミナ豊富な馬)に出番が回ってきやすい。また、コース実績も連動しやすく、京都競馬場外回りコースの過去の結果を見ておきたい。
どちらかというと休養明けでフレッシュな馬のほうが、タフな重賞戦で最後に走りきれるのか強い印象。前年度の暮れのG1での負けなどは気にしなくていい。逆に年明けのレース(例えば日経新春杯など)を強い競馬で走ってきて人気になっている馬は馬券的に割引(過剰人気になり易い)な印象。
キーワードはスタミナか?血統面では道中相手なりのペースについていって、最後に我慢比べで伸び切るようなキンカメ産駒系がオススメ。
※2021年は阪神競馬場での開催。京都記念が阪神で開催となんともおかしな状況だが、開催場が違うことで適鞍と見て参戦する馬も多そう。そういった馬のほうがジョッキー含め力を発揮できる乗り方を熟知していそうなので、素直に狙っていきたいところ。一応、阪神開催の開幕週になるので馬場状況も該当土日でよく観察しておいて、馬場が合いそうな馬の方を選んだほうが良い可能性も高い。