中山競馬場・ダート1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

中山競馬場・ダート1800mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。中山競馬場はダート1,200mの次が1,800mと結構差が開きます。小回りの1周コースになります。

ダート1800ｍのスタート地点は4コーナーの終点付近から、最初のコーナーまでの距離は375mとそれなりです。距離よりも急坂をスタート後に通ることが大きいでしょうか？小回りコースを1周して、ゴール前の直線の長さは308mです。

小回りの1周コースなら通常は内枠が距離損無く進めて有利なのですが、このコースでは外に行くほうがより有利という傾向がしっかり出ています。特に1～2番は可哀想なぐらい苦戦しています。

理由としてはまずはスタートからの先行争いで内枠の馬は被されやすい、そんな中坂もあって大変です。向正面でもロングスパートで外から一気に被せていく馬が多く、タフなレースなのに何度も外から被せられたら確かに馬もしんどいですね。

ダート1800mの1周コースで一般的と感じやすいですが、中山競馬場のダート1800mは2回の急坂に、高低差もありますから、非常にタフなコースと言えます。未勝利戦や条件戦では4コーナーあたりでバテバテの馬もたくさんいるので相当厳しいと見ていていいでしょう。

なお、脚質的には逃げ・先行にマクリが上位に来ています。簡単に言えば3コーナーまでの先行争いで、後は全頭バテているレースが多いという印象です。

中山競馬場 1800m ダート･右の基礎データ

このコースを利用する重賞レース

中山競馬場・ダート1800mコースのラップタイム・データ分析

コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

※データは2020年9月に過去10年間から取得したもの。

※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

中山ダート1800mの高低図

中山ダート1800mのラップタイムグラフ

中山ダート1800mの速度変化グラフ

判定「標準戦」：どちらかといえば消耗戦の様相。タフなイメージ

中山は最後の直線が短いので本来ならば向正面からペースを上げていきたいのですが、殆ど上がりません。どちらかというと脱落レースになります。障害コースとは言いませんが、坂が障害のように効いてくる、しかもダートは足を取られますので、足の筋肉には相当堪えますし、心肺機能の強さも必要かと思います。

中山競馬場 1800m ダート･右のクワドラント適性

中山競馬場・ダート1800ｍコースの特徴とレース傾向と攻略法

このコースの特徴は見た目以上にタフなコースということでしょう。そこに未勝利戦や下級戦がたくさん組まれていますから、殆どがバテバテの勝負になります。また、中山競馬場のダートコースが短距離は1,200mでその次は1,800mと中央4場では開きが大きいです。

その為、本当にコース適性があるのか疑問な馬が多い印象で、他のコースで好走してきた結果が当てにならない事が多いです。例えばローカルの平坦なダート1700m、1800mあたりを善戦してきても、坂が2回あるだけで非常にタフになりますので、まったく通用せずバテる可能性もあります。

じゃあ、スタミナ血統が良いのかというとそう甘くはなく、スピードがないと前に行けないので最後の直線も短いことから苦しみます。

血統面ではクロフネ産駒やキングカメハメハ産駒など、ダート中距離に強いと言われている血統がやはり強く、スピードだけでもスタミナだけでもないという雰囲気です。敢えて言うならパワータイプの馬が強いでしょうか？

あまり数走前までの着順を意識せずに、タフなコースで走りきれるかぐらいで美味しい馬券を狙ったほうが良いコースの印象ですね。後は馬も消耗しますので、消耗していない馬という意味で叩き2～4走ぐらいで調子の良さそうな馬を選択という手もありかもしれません。

[その他の距離・トラック別特徴]

⇒中山競馬場の更に細かいコース紹介と特徴