近年の芝偏重傾向を改めダート路線拡充のために作られた重賞競走。1994年創設と比較的新し目の重賞となる。フェブラリーステークスというダートのG1の大舞台が終わった後なので、どちらかというとややメンバー構成は手薄。ハンデキャップ競走でダートで重賞制覇しようと混戦模様な一線となる。

マーチは英語で3月「March」のこと。この他、英語の月読名の特別競走は多い。フェブラリーステークスもその一つ。

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中山競馬場ダート1800mで争われる。高低差はあるものの、どちらかというと小回り1周コースといえる。スタートとゴールで坂が待ち構えていて、かなりタフ。

マーチステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

36,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)(指定) ハンデ
コース条件1800m ダート・右

マーチステークスのコースの特徴

中山競馬場・ダート1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

ダートコースでスタート後に坂があることから勢いをつけにくいコースになっている。通常ならば内枠から先手を取れば距離損無くレースができるのだが、このコースに限っては1~2番が苦戦。レースを見ていると、やはり坂のある直線で被せられると厳しい模様。

スタートが重要なポイントの一つになるが、どの馬が上手くスタートできるかは予想の段階では判断がしにくい。多頭数になるので、枠入りに時間がかかることを考えると後入りの偶数枠や大外枠のほうがスタートを切りやすそう。しかしながら、よれた馬にぶつけられるシーンも多いので判断がしにくい。

向正面からジリジリとバテないようにペースアップ、4コーナーでも外を膨らんでは勝てないので、ギュッと詰まった隊列になりやすく、ブレーキを掛けずに抜け出せるかも運に左右されたりする。

複数のポイントで運任せの要素があるので、荒れる可能性が高いレースになる。

マーチステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

マーチステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2011年は震災の影響で阪神競馬場での開催。

最初のスタートでの先行争いを除いては、殆んど一定のペースを保つような持久力競争。その持久力競走の中で、少しでも不利(外回る距離損、前が開かなくてブレーキなど)があれば勝てないといったツキも必要なレース。

先行力がある馬でも、前に行けずに凡走もあるので展開予想も読みづらい。

マーチステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
中山ダート1周コースをそのまま踏襲する「OH」適正コース。重賞レベルは全体を通して時計が速くなる。速い時計で深いダートと高低差をしっかり走りきれるタフさを要求。そこに下手なミスをしなく強気の騎乗がマッチしないといけない。

マーチステークスの馬券考察、予想対策

荒れるダート重賞でダート一級レベルの馬が出ていない中、ちょっとしたことで着順が変わるレース。こういったレースはまともな思考で馬券を買うと損をするだけ。芝を主戦場にしている馬がたまに挑戦することもあるが厳しい結果しか出てない。

パワーがあって少しの不利ぐらいはもろともせず走るような馬に軍配が上がる。前走までの能力比較で馬券を検討しても、オッズが低いだけで微妙なので思い切って能力は同じ馬たちが走ると見て別視点で買いたい。あえて言えば枠順の帽子の色で買ってもいいレベル。後は騎手のその時の調子でも良いかもしれない。同日には別競馬場でG1レースがあるので、騎手を見るのも重要。

展開的に先行馬を買いたいとなると思うが、レースが始まるまで過去の先行馬がちゃんと先行できるかも分からない。それぐらいゲートからゴチャ付くスタートになる。過去のレースを何度か見直してみると顕著。

馬込みを割ってこれるパワーのある馬か、走りやすい外を少しの距離損でも構わず走るといった馬を何頭かピックアップ。買い目が多くなるかもしれないが、配当も大きいレースなので思い切った穴馬券を買っていきたい。