エプソムカップのエプソム(Epsom)はイギリスのダービー開催場「エプソム競馬場」が由来。1983年に日本ダービーが50周年を迎え、翌年の1984年に創設されている。

ダービーでの交流ということから東京競馬場で開催されていると考えれば連想しやすい重賞。G3戦でG1レースの狭間にあるのでマイナー感は否めないが、宝塚記念前のややひと落ち着きの時期と考えたい。

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東京競馬場芝1800mで争われる。東京競馬開催も時期が進んでいるので、芝の荒れ具合が気になるところ。スタートが引き込み線からで合流時点から、荒れ馬場になるのも特徴的。

エプソムカップの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

41,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(特指) 別定
コース条件1800m 芝・左

エプソムカップのコースの特徴

東京競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

東京芝2000mほどではないが、芝1800m戦も2コーナー奥のポケットからスタートで変則的なスタート場所と言える。いきなりコーナー部が来るので内枠のほうが先手を取りやすい形状。特に多頭数になればなるほど、外枠はスタート時に無理に先手を取ろうとはしない。

また時期的に道中も内側が荒れてくる頃で、ちょっと内側を開けて走るのがこのレースの特徴。パトロールビデオを後から見直すと、馬場の良いところを走ることの大切さを感じさせる

内の馬も外側を走りたがるぐらいなので、あまり枠順が内にはこだわらなくても良いレース。最後の直線も長く、坂もあるのでやはり東京コースがよく合う、タフな直線でよく伸びる馬を選びたい。過去の戦績で東京コースで速い上がりを発揮している馬をチェック。

エプソムカップの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

エプソムカップの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

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レースの質的には瞬発力勝負だが、重賞戦らしく道中のペースもなかなか速い。そんなにスローペースにはならないタフな展開は意識したい。

東京競馬場のような広い競馬場で実力を発揮する馬を狙いたい。逆に小回りで逃げ切ったような馬は直線半ばで力尽きやすい。

エプソムカップのクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
G1シリーズの間にある古馬重賞。でも開催場は東京競馬場なのでタフさを要求されるコース。重賞制覇を取りたい馬が出てくるが東京得意そうな注目血統馬などが出てくれば、そのまま能力を発揮する。過去の戦績よりも能力の証的なものを持っている馬がよく合う。順調に来れなかった能力馬が足がかりにしやすいレース。

エプソムカップの馬券考察、予想対策

G1の狭間の重賞で古馬戦は能力的に一枚劣る馬たちが多い重賞だが、そんな中でも広い東京コースで実力を発揮する馬が注目。ローカル重賞などでうまく勝ちきってくる馬よりも、広いコースでしっかり差し切って勝ってきた昇り馬や、格のある馬を混戦模様で狙っていきたい。

結構、オッズも荒れ模様となるが信頼が置けるのはリーディングジョッキーとの組み合わせの馬。勝負どころのコース取りを知っている印象。たまに奇を狙って、馬場の悪い経済コースを走ったりする馬もみるが奇襲戦ではさすがに厳しい東京コース。

エプソムカップは中途半端な着順で、たまに善戦するようなタイプより勝つ時はしっかりずば抜けて勝つようなタイプが実力を発揮しやすい印象。

荒れそうな印象のあるレースだが、過去の結果を見てもそれなりの人気馬がしっかり成績を残しているので、実力が出せるなら強いと思われる馬を素直に買っておきたい。脚質や、枠順の有利不利などはあるかも知れないが、あまりそこを加味して馬券を買うこともないレース。