創設は比較的新しく1996年、ダート路線の重賞整備によって作られた3歳馬限定のダート重賞。時期や競馬場(中山⇔東京)の変更を繰り返していたが、2001年からは東京競馬場のダート1600mで固定されている。ダートG1のフェブラリーステークスと同じコースになる。

ユニコーン(Unicorn)は伝説上の動物で、馬の体に一本の角を持っている。こういった季節性のない重賞名の場合は、開催時期や内容が変更されやすく、このユニコーンステークスも負い目を負っている印象。

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東京競馬場ダート1600mで争われる。半周戦ながら、タフなレースになりやすく、ダート戦でも実力やタフさが結果に色濃く出る印象。

ユニコーンステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

35,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際)(指定) 別定
コース条件1600m ダート・左

ユニコーンステークスのコースの特徴

東京競馬場・ダート1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

外枠有利がしっかり出ているコース。特に最内枠や内枠などで行き脚がつかない馬は包まれるのでレースがしにくい。スタート後から先手争いが激しく、重賞レベルになるとさらに激しくなる。やはり何かあってもスムーズに競馬ができる中枠から外がレースがしやすい。

最後の直線が長く、坂もある東京競馬場だが、力で押し切る競馬になるので先行力と粘るタフさが必要。ダート戦でしっかり走れる馬力のある馬が強い。脚質は極端な逃げや追い込み以外ならなんとかなるコース。

3歳馬限定でレース数がまだ少ないこともあるので、やはり砂を被ったり包まれる可能性がある馬は人気してたら切ってもよいだろう。

ユニコーンステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

ユニコーンステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

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タフなコースの割には、最初から長い直線となるため道中のペースが上がりやすい。そのため、逃げ馬は標的にされバテる。基本的にバテバテの展開だが、最後の直線でしっかり追える余力を残せる馬に軍配。

単純にタフなダート1600を上がりが使えない馬は切っていきたい。

ユニコーンステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
ダート戦でもG1が行われるタフなコース。半周戦で直線距離が長いことから前半から速いペースで消耗しやすい。それでも最後はタフな馬力で伸び切らないと勝つことが出来ないため、ダート能力馬でないと好走するのは難しいコース。穴で激走するのは、全馬バテたところに息を潜めていた馬。

ユニコーンステークスの馬券考察、予想対策

3歳馬限定のダート重賞で大きいレースはほぼないので、世代でダート得意の馬が結構出てくる。そして勝ち馬や善戦馬は未来のダートスター候補生ともいえ、勝ち馬の顔ぶれを見れば後のG1馬が並ぶ。それだけダート戦というのは芝よりも実力が発揮されやすい印象。

本格的なコースでもあるので、人気通りに決まりやすい。

素直にしっかりと結果を残している馬を選んで手堅く勝負したい。スキを狙うとすれば枠順の不利が出そうな時で、包まれて満足な競馬ができなく可能性なので、そういった場合は対抗馬的な馬を軸にしたい。

抜けた能力の馬には逆らわず、紐荒れ注意といったところ。紐荒れは皆バテたところに、最後の伸びだけで2~3着に入るので、あまり能力は問われない。展開の利を味方につけた場合のみ。レースがしやすい中枠から外目の馬を狙いたい。