名前が中京記念とそのままの通り、中京競馬場で行われている重賞の中で最も古くからある重賞レース。創設は1953年で「中京開設記念」と開場と同時にスタートしている。翌年からは現在の「中京記念」へ改称。
施行距離に関しては何度も変遷されているが、特に中京競馬場が使えない限りは中京競馬の名物競走となっている。2012年からは芝1600mのマイル戦となり、マイル路線の充実に一役買っている。ハンデキャップ競走ということで、荒れるレースとしても親しまれている。
また2012年から始まったサマーシリーズの「サマーマイルシリーズ」第一戦として指定されている。
中京競馬場芝1600mで争われる。スタート地点が折れ曲がったポケットとやや変則形状。
※2020年は京都競馬場改修の煽りを受けて阪神競馬場で開催。桜花賞などが行われる全く別物コース。
中京記念の基礎データ
グレード | GⅢ |
---|---|
賞金 | 39,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(特指) ハンデ |
コース条件 | 1600m 芝・左 |
中京記念のコースの特徴
中京競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
もっとも目立つのはスタート地点の折れ曲がり。この形状は東京競馬場の芝1800mや2000mでも見られるスタート後にすぐコーナーとなる形状。形状からは外枠がコーナーワークで不利になると言われていますが、中京の1600mでは2コーナーまでは約200mあります。
そのため、外枠の馬が無理しても被せて先手を取ろうとするため、内枠で包まれる可能性が出てしまう内枠のほうが成績がよくありません。見た目の印象だけで内枠有利と考えると結果は違うということになりますので、よく観察しておいたほうが良いでしょう。
その他は、それほど大きくない競馬場ながら直線部分が長い中京競馬場です。ややオーバーペースになりやすいコースということを頭に入れておきたいですね。重賞レベルの中京記念では逃げ馬がかなり苦戦しています。
※2020年は阪神競馬場で開催。
阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析
外回りコース利用で、タフで実力が反映しやすくなっている。さらに梅雨時で馬場状態がどの馬に向くのかよくチェックしておきたい。
中京記念の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
中京記念の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※2012年から中京競馬場の芝1600mで開催、2020年は阪神競馬場で開催。
直線部分が長いため、激しい道中のペースになりやすいです。、毎回かなりのハイペースを刻んでいて、後半の直線の坂で力尽きやすい状態というのが見て取れます。
前で突かれて競馬をすると非常に苦しいということが分かりますので、どちらかといえば道中は我慢しながら、直線に向いてスムーズに追える外を伸びてくれば勝てるコースと言えそうです。
※2020年は阪神競馬場で開催なので、まったく違うラップになると予想。
最後の直線向いてからの追い勝負。恐らく馬場状態も内側がかなり荒れていることにより、前半はしっかり貯めて馬場の良いところ(外側)をグイグイ伸びる馬を狙っていきたい。
中京記念のクワドラント適性
中京記念の馬券考察、予想対策
最後の直線が長いところで活躍する馬が有利なレース。東京競馬場などで最後しっかり伸びている馬が狙い目です。サマーマイルシリーズの第一線となるが、実は中京競馬の最終週に当たるため随分と内側の馬場は荒れている(当日や前日のレースで馬場状態は要チェック)。また、コース形状もすんなり走れる外枠が結果が出ていることから、枠順は多頭数でも外枠のほうが好都合。
ハンデキャップ競走だが、あまり軽ハンデだから活躍すると行ったことはなく、馬そのものの直線での伸び脚の能力が欲しいところ。多頭数となるが出走馬の過去の戦績や路線はバラバラなため能力比較の予想が難しくオッズが割れ傾向になる。
重賞初制覇といった結果が多いため、特に格などは必要なく重賞路線でなかなか勝てない馬に順番が回ってきやすい。
近年、あまり荒れない結果も出ているがレースの質から考えると荒れる要素が多く含まれているので、あまり人気をあてにせず、後方待機馬の人気薄馬の順番待ちを狙うほうが高配当を手にする可能性が高まる。過去のレースで上がり3Fは順位が良いといったスタミナ豊富な馬を選びたい。
※2020年は阪神競馬場開催でゴロッと過去の傾向と違うと見たい。
梅雨時の開催で内側が荒れた阪神最終日。坂があって最後の直線が長いとあれば末脚勝負で馬場のいいところを加速を付けて走れるか勝負になりそう。思い切って後方一気の馬に期待しても良さそう。
いつもと違って格のある馬を狙っても良いかも知れない。ただ、狙い目は上がり3Fの順位が良いような馬を狙うので選別する馬は似ることになりそう。