創設は1987年、G3競走として阪神競馬場の芝1400mで行われていた。その後、2000年に1200mに短縮、スプリンターズステークスのステップレースとして位置付けされた。
また、2006年にG2競走に格上げ、同時に「サマースプリントシリーズ」の最終戦となっている。賞金などでは変わっているだろうが、競馬ファン的にはスプリンターズステークス前の重要なステップレースの位置づけとして変わりなく定着。2014年からはスプリンターズSの優先出走権が与えられている。
なお、「セントウル(Centaur)」はギリシャ神話に出てくる「上半身が人間、下半身が馬の姿をした怪物」で、阪神競馬場のシンボルにもなっている。阪神競馬場内にはセントウルガーデンという庭園があり、そこにはセントウル像もある。
クリスマスの時期にはサンタクロース仕様になる。
阪神競馬場の芝1,200m(内回り)で争われる。夏競馬のスプリント重賞レース北九州記念などからの馬と、休み明けでここから始動の馬の激突が見られる。
2020年は京都競馬場改修に伴い、スケジュールが変更。中京競馬場での開催となる。コース形状が例年とは全く異なるのは注意!
セントウルステークスの基礎データ
グレード | GⅡ |
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賞金 | 59,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(指定) 別定 |
コース条件 | 1200m 芝・右 |
セントウルステークスのコースの特徴
阪神競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
最初のコーナーまでの距離が短く、コーナーで距離損をしたくないためか3コーナーでやや縦長の隊列になることが多い、4コーナーで外を回っての差しは中々届かない。さらにセントウルステークスが行われるのは阪神競馬の開幕週にあたり絶好の馬場コンディションが想定され、内を這って先行する馬が有利。内枠偶数馬がぽんと飛び出せば4コーナーで絶好位を確保できる。
力で押し切るスプリンタータイプが得意のコースとなる。逆にスプリンターズステークスでは外差しが決まるので違いが出てきて面白いところ。
※2020年は中京競馬場での開催
中京競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析
まず右回りと左回りが違う。直線部分が多いなど変更点が多い。コーナー部が減るので直線部分をストライドを活かして伸びるようなタイプが活躍しそう。いつもよりもスピード力重視で考えたい。
セントウルステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
セントウルステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
G2クラスということで、前半から平均よりもハイペースで進みやすい。最後の1Fではぴったり脚が止まるが、それでも先行有利の消耗戦となる。前半のペースが速いが、前目のポジションを付けたい。スタートや最初の1Fの行き脚のいい馬を狙ってみたいところ。
※2020年は中京競馬場での開催で過去数年のラップは参考にならない。
ただ、条件戦でもラップタイム自体は阪神と中京で傾向は似ている。阪神開催ではコーナー部が多いためハンドリングが重視されるが、中京の場合はきついコーナーに長い直線ということで、やや息が入って直線のスピード勝負とみたい。いずれもスピードタイプを狙っていきたい。
セントウルステークスのクワドラント適性
セントウルステークスの馬券考察、予想対策
秋の阪神競馬開幕週にあたり絶好の馬場コンディションになることが多く、内枠を先行できる馬が終いまでバテないことが多い。ハイペースながら先行できる馬を狙いたい。追込や差し馬は3着までが精一杯という事が多く人気馬が差しタイプの場合は危険な人気馬になりそう。
外枠でもデータ的には好走していることもあるが、やはり内枠のほうがレースがしやすい印象。さらにスタートが良くなりやすい偶数枠が良い。また夏の牝馬といいますが、このレースは牝馬の活躍も目立つ。動きが軽い馬のほうが良い傾向なのかもしれません。
短距離戦ながら例年ゴール前は接戦の大激戦になっているので、同じ接戦になるなら穴馬をしっかり射止めて高配当を狙いたいレース。軸は先行できそうなスプリント戦に強い馬から、穴馬は紐荒れを狙って牝馬や前走凡走している上がり馬系の差し馬を狙えばゴール前では3着付近に突っ込んでくる可能性がある。
※2020年版
中京競馬場での開催ということで最後の直線の長さが増す。直線向いてのスピード維持力が一段と必要になりそう。開幕週は変わりないので、前半向こう正面でもスピードで前目維持、コーナーで一旦息を入れて、最後にもうひと伸び出来るような先行馬タイプを狙っていきたい。過去に高松宮記念を好走した馬などの激走期待。