阪神競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。スタート地点から最初のコーナーまでは458.2mと芝1200mにちょうど200mスタート地点を後ろに伸ばした形です。その為、芝1200mに比べると先行争いは落ち着きます。
とはいっても、このコースも基本的には前傾ラップのハイペースを刻みます。向正面のつばぜり合いが、芝1200mのときよりも長くなりますし、やはり3コーナーでは内目を通って距離損なく回りたい思惑と、4コーナーで後方過ぎると短い阪神の最後の直線では届きません。
枠順の有利不利傾向はデータ結果からはわかりづらいのですが、レースをよく見ていると、内枠でうまく前目にレース展開できる馬がとりあえず恵まれることが多いです。ただ、外から先行する馬が多い場合は、2列ぐらいの馬群の後ろになることもありそうなると巻き返しは厳しくなってきます。
外目の馬は過度な先行争いにならないよう、コーナーまでにスムーズに内側に入りたいので、内の馬を見ながら押したり押さなかったりが多いですね。芝1200mよりは外目の馬がそれほど不利ではないと考えられます。
阪神競馬場 1400m 芝・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 458.20m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 356.50m |
ゴール前直線坂 | 急坂 |
直線部分合計 | 約815m |
コーナー部分合計 | 約585m |
コーナーの数 | 2個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | かなり大回り |
コーナーのR | 133 |
高低差 | 1.8m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 18頭 |
幅員 | 24.0m |
このコースを利用する重賞レース
阪神競馬場・芝1400mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年11月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
阪神芝1400mの高低図
阪神芝1400mのラップタイムグラフ
阪神芝1400mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:芝1200mよりペース変化が緩やかになる印象
芝1200mよりも最初の直線部分が長くなるため、自然とペースが速くなりがち。ただ1200mよりは隊列が決まりやすいこともあり、各馬抑えながらという印象もあり、残り3Fで一瞬ペースアップすることがある標準戦。最後は坂があるので全体のペースは落ちるが、勝つには坂も速いスピードで駆け抜ける必要が出てくる。
先行集団の内側を4コーナーでじっくりポジションどりして、4コーナーまでは我慢して距離損ないコーナーリング、直線にぱっと前のスペースを付いて坂を駆け上がる力があれば勝利に近づく。
なお、瞬発力のある差し馬が届かなくて荒れるケースと、伏兵の追い込み馬が突っ込んで届くケースの両方があり、馬券を難しくしている印象です。
阪神競馬場 1400m 芝・右のクワドラント適性
阪神競馬場・芝1400mコースの特徴とレース傾向と攻略法
このコースでは芝1200mに比べると、多少差し馬がゴール前で届くこともありますが、基本的には前残り競馬になります。馬券の組み立てとして末脚の良い、人気の差し馬を軸にして買ってしまうと届かず失敗することも多く推奨できません。
もちろん逃げ一辺倒だけでは勝てないコースですが、内でも外でも前目にレースが出来て、過去のレースから多少力がある馬にかけるほうが期待値が高いです。
馬券的には結構荒れやすく1番人気が簡単に飛ぶ傾向が出ています。ですので、どちらかと言うと狙った伏兵馬を軸にして、来そうな馬を流していくほうが高額配当馬券を取りやすく功を奏しそうです。そういった馬券の買い方をしたなら、外れた時は仕方ないと諦めたいですが、攻めて軸馬が掲示板ぐらいまでいけてたかぐらいは振り返っておきましょう。
重賞レースも行われますが、個人的には芝1400mは中途半端なコースだと思っています。スプリントは1200m、マイルは1600mが本筋ですので、その狭間の距離です。ですので、それらのコースでは勝てない中途半端な馬たちのレースですし、そこで勝てる馬も中途半端なコースで実力が出せないのかもしれません。
なお、距離短縮馬が強いとか、降級馬が期待値高いとかもなくて、やはり一般論で勝てそうな馬が勝ちにくい荒れるコースなんでしょう。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
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2200m | 2400m | 3000m | |||
ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 2000m |