東京競馬場・ダート2100mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。東京ダート2100mのスタート地点は正面スタンドまえからで馬場を1周するコースです。
スタートからは最初のコーナーまでの距離は236.1mと短めです。
コーナーが4つもあるので距離ロスの少ない内枠が有利になりそうですが、データ的にはそこまで内枠有利の傾向は出ていません。レースを見ていると東京競馬場のダートレースは他の距離と一緒で、最後の直線でいかに脚を使えるか?というところがあります。
スタートしてからすぐコーナーが来ますが、過度な先行争いをしてもバテてしまいますのであまりそのような展開になりません。内枠の馬はスタートが悪いと中枠あたりの好スタートの馬に競わないので、結局中団になります。外枠の馬も、1コーナーまでに無理することはなく馬なりでポジション取りを行っているイメージです。
いろいろな要素を複合すると、中枠あたりの馬が一番レースがし易いので結果が良いです。さらにこのコースでは偶数枠の結果もいいので、スタートよく心地よいレース取りが出来るかも勝負の鍵の一つになりそうです。
脚質も逃げ馬よりも先行馬のほうが、勝率・回収率ともに良いというコースです。下手に逃げて標的にされると厳しいコースですね。
東京競馬場 2100m ダート・左の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 236.10m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 501.60m |
ゴール前直線坂 | 2段坂 |
直線部分合計 | 約1188m |
コーナー部分合計 | 約912m |
コーナーの数 | 4個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 大回り |
コーナーのR | 162 |
高低差 | 2.5m |
芝の種類 | ダート |
フルゲート | 16頭 |
幅員 | 25.0m |
このコースを利用する重賞レース
このコースを利用する重賞レースはありません。東京競馬場・ダート2100mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2018年5月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
東京ダート2100mの高低図
東京ダート2100mのラップタイムグラフ
東京ダート2100mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:スタート後のポジション取りは激しい、以降は一定ペース
スタートしてから最初のコーナーまでが短いので、ポジション取りのハイペースになります。それが落ち着いてからはほぼ一定のペースで、最後の直線に向けて脚を溜めておく印象です。
ダート1600m以下よりも最後の直線に向いての瞬発力がやや競われるのは、長距離らしいコースの特徴ですね。
東京競馬場 2100m ダート・左のクワドラント適性
東京競馬場・ダート2100mコースの特徴とレース傾向と攻略法
通常ダートコースはそれ程差しが決まりませんが、このコースは逃げよりも先行のほうが結果が良いコースです。ダートで2000mを超えてくればもう立派な長距離コースといえるのでしょう。長い距離を走った後でもしっかり最後に頑張れる馬(同距離などで好走している馬)が結果が良いです。
また上がりのいい馬が好走するので、上がり3Fのデータも使えます。近5走ぐらいまで見てみて上がりのいい脚をいつも使っている馬は、最後に伸びてくれる安心感があります。逆に言うと3着までに入っているけど、中山などで粘っただけの馬は過剰人気になっている可能性が大きいです。
東京ダート2100mは他の競馬場のダート1800mに相当するようなコースですが、距離も300m違いますしちょっと特殊なコースです。芝の長距離路線からダート転向の馬もいますが、結構回収率が良いので抑えておいても良いかもしれません。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m | 2400m |
---|---|---|---|---|---|
2500m | 3400m | ||||
ダート | 1300m | 1400m | 1600m | 2100m | 2400m |