前走でついに未勝利を抜け出したアルテヴェルトは北海道シリーズ(滞在競馬)が合っていることでミニ放牧を挟んで芝の長距離戦に照準をあてて出てきました。当日は札幌記念が行われるということで馬も騎手もやや揃った状態だったと思います。

期待度の高い1勝馬が並んだことで、昇級戦のアルテヴェルトは7番人気に甘んじていました。当日の馬体重は+12kgと馬体の小さいアルテヴェルトにとっては好材料ですが、短い期間でこれだけ増えるのは少し不安視されたかもしれません。

今回ばかりはとにかく勝ち負けできるレベルの走りが見れればと思っていました。

8月18日(日)札幌7R・1勝クラス(芝2600m)荻野極騎手 結果 3着!

altewelt9th_kekka

結果はかなり頑張った3着です。上がり最速の結果ですね。ただ、上がりの時計がかなり掛かっている状態で、アルテヴェルトに向いたレースだったとも感じられます。

レースを振り返ってみましょう。

altewelt9th_1

スタートは相変わらずでゲートの出自体は悪くないですが、毎回行き脚がつかなくなりました。心房細動となったレースの前はそれなりにスムーズに先行してレースを進めていたので、馬がスタートはゆっくりでいいと覚えてしまったのかもしれません。困ったものです。

altewelt9th_2

1周目の4コーナーは一頭ぽつんと最後方。もはや指定席の印象です・・・。

altewelt9th_3

残り800mでペースが上がっても最後方、上のクラスで追い込みがそんなにハマるとは思えませんので、今回はこの時点で最後に追い上げて何着まで行けるかかなと思っていました。

altewelt9th_4

4コーナーでは馬群がギュッと詰まった中、射程圏内に入れて外に持ち出すアルテヴェルトです。馬群の中に入るよりはスムーズに外を走らしたほうがアルテヴェルトには合いそうではあります。このあたりは何度も乗った荻野騎手の作戦でしょう。

altewelt9th_5

最後は前の位置取りからしっかり伸びたゴットフルールがちぎってゴールイン。2番手に期待のプルクラ。そしてアルテヴェルトはなんとか伸びあぐねる馬たちは抜いて3着となりました。今回のレースは上がりタイムが異常に遅く、前の馬がバテた馬が多かったから3着だと思います。

3着になったのは素直に嬉しいし、よく頑張ったと思いますが、最後方から終いだけのレースではこの先前進は見込みにくいと言えるでしょう。豊富なスタミナや上がりのかかるタフな展開では勝ち負けできる強さを持っていると思いますので、もう一度スタート後の位置取りもしっかり出来るようにして欲しいですね。

おそらく今後も長距離専門でレース番組を狙ってくると思います。長距離戦は少頭数が多いですし、たまにスローペースからの上がり勝負になることもあります。過去の戦績を見ても上がり勝負になると分が悪いアルテヴェルトです。

ハーツクライ産駒で、母型もヨーロッパ血統という奥深さを感じる成長力を見せてはいますが、じっくりと自分の適正にあったレースで着実に勝ち上がり、ゆくゆくは重賞レースに出走するぐらいまで成長して欲しいです。

今日のレースの相手は、今後そこそこ活躍するのでは?と言われている馬が多かったのでここで3着になったのは収穫ですね。後、ようやく馬券圏内に何度も登場しているので、馬券購入者達にも名前を覚えて貰え始めたかもしれませんね(笑)