アルテヴェルトは叩き2走目で、この北海道シリーズで1勝挙げてまだまだ頑張るような馬になることを期待していました。しかしながら、結果的にこのレースが中央でこの馬を見るのが最後となってしまいました。
思い起こせば12戦もしていたのですね。ノーザンファーム産駒で期待されて、早くからデビュー、初仔で馬体が小さいながらよく頑張ってくれました。1勝を勝つのに本当に大変なんだと感じさせてくれた馬で、綺麗な馬体にも惚れていました。
心房細動という予測不能な疾病に競走中に2回、調教中などにも2回という競走馬を維持する難しさも感じさせてくれた馬でもあります。やはり競走馬はアスリートです。能力の欠如が「死」を意味するんだとひしひしと感じさせられます。
7月18日(土)函館8R・1勝クラス(芝2600m)丸山騎手 結果 11着(最下位)
結果は大差の殿負けです。というかレース中、最初から最後までゆったり走っていただけでした。心房細動がいつ発症したのかは分かりませんが、レース後に心房細動の診断は出ております。
レースを振り返ってみましょう。
スタートして行き足がないのは分かっていました。レース後すぐにかなり置いてかれましたが、それでもいつものポジションとゲート後は見ていました。
1週目のホームストレッチでちょっと差が開きすぎてるけど、ゆったりと走らせているのかも?この時点ではいつものことと気にあまり留めてませんでした。
前走ではマクリ気味に先頭集団に上がっていましたが、騎手が押しても動きません。この辺りで心房細動を知っていた出資者としては、これは駄目かも(心房細動再発)を感じていました。
その後、全く映像にも出てこないアルテヴェルト、最後の前方からのカメラワークに映っているのが勇姿の最後でした。全く、騎手も追えてないので明らかに異常発生です。アルテヴェルトの事ですから、心房細動だろうと思っていました。
レース後のクラブレポートで正式に心房細動の診断が報告されています。そして週明けの月曜日に引退も報告されています。これだけ心房細動を再発していれば引退は免れないと覚悟していました。
40口の一口馬主を始めた最初の世代で、一番高額馬で期待も賭けていた馬です。ただ、初仔で高いので私が出資できた馬でもありました。結果的にやはり初仔はあまり大きくならないなぁ、そんな中早くからレースに使われていて、ハーツクライ産駒で奥深い成長があれば未来は明るいと思っていました。未勝利クラスを勝ち上がったときは長く戦ってくれそうで楽しみにしていました。
今回引退ということですが、「地方競馬へ売却」というのが非常に引っかかっています。心房細動が出てくる馬が地方競馬で戦うことで危なくないのか?本当に心配です。アルテヴェルトの今後は追っていきたいと思っています。
できれば、今後心房細動が出ないで、新しい馬主さんとともにいいレースを見せてほしいです・・・。アルテヴェルトのこの結果は一口馬主ライフにポッカリと穴が空いたような感覚で、しばらく気持ちの整理は付かないかも知れません。それでも毎週末に競馬はやってきます。
今年はコロナ禍で経済面でも苦しい折、一口馬主に関して考えさせられるきっかけかも知れません。