中山競馬場・芝3600mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。芝3600mは内回りコースで行われます。
スタート地点はちょうど芝1800mと芝2000mの間辺りからです。最初のコーナーまでの距離は337.7mとそこそこですが、全行程が長いので過度な先行争いは起きにくいでしょう。
そこからコースを2周して、最後の直線を迎えます。ゴール前の直線の長さは308mです。
高低差のある中山競馬場の小回りコースを2周もするのですから大変なコースです。またステイヤーズステークス専門コースと言っていいのでデータで傾向を見るのは不可能と言ってもいいでしょう。
長距離戦になるのでいかに馬を落ち着かせるかが重要になり、ジョッキーの手腕も重要です。特に1周目の向正面では長い下り坂になっているためオーバーペースになりやすく騎手も抑えるのが大変です。
向正面で騎手が負担をかけないように立つように騎乗するのはよく見る光景です。
サラブレットは本質的に競走精神を植え付けられた定めの血ですから実は道中うまく操るのもジョッキーの仕事です。長丁場になればなるほどジョッキーの手腕が重要になるといえますね。
なお、2周目の向正面からは下り坂のペースにのって一気に加速します。
概ね1000mや800mのハロン棒を意識してスパートしている騎手が多いです。特に若い騎手などには作戦指示などあるのでしょうね。
ですので、やや長い距離でのラストスパート戦になるため最後の急坂で足が止まってしまう馬も多いです。
中山競馬場 3600m 芝・右内2周の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 337.70m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 310.00m |
ゴール前直線坂 | 急坂 |
直線部分合計 | 約1776m |
コーナー部分合計 | 約1824m |
コーナーの数 | 8個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 普通 |
コーナーのR | 154 |
高低差 | 5.3m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 16頭 |
幅員 | 20.0m |
このコースを利用する重賞レース
中山競馬場・芝3600mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年9月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
中山芝3600mの高低図
中山芝3600mのラップタイムグラフ
中山芝3600mの速度変化グラフ
判定「瞬発戦」:最後にペースチェンジで瞬発力を要する、同時に5Fぐらいの持続力も必要
上がり5Fから一段違うスピードになり、さらに最後の2F目にもう一度ぐんと速度が上がっています。それだけ、長距離をスローペースで走ってきた後に一気の脚を使う必要があるコースと考えられます。
平地の最長距離ということでペースも異質と考えたい、スタミナを持った馬が最後の5Fのロングスパートに耐えられるか?得意とする馬は限られているので、その中から後は騎手の手腕か?
中山競馬場 3600m 芝・右内2周のクワドラント適性
中山競馬場・芝3600mコースの特徴とレース傾向と攻略法
あまりにデータ数がないので、データを見て有利不利をどうこう言えないと感じるコース、またはレースです。一つの要素として長距離はジョッキーがうまく道中、馬なりに体力を消耗させずに乗れるか?ペース配分は知っているか?なども重要です。
関東の騎手で横山典弘騎手が強いコースというのも頷けます。また、騎乗の上手な外国人騎手に賭けるという手もありますね。
理屈で言えばコーナーが多いので内枠有利、またステイヤーズステークスが行われるのは開幕週なので馬場の荒れも気にしなくて良いことを考えれば、内枠先行馬のポジション取りが出来る馬がレースがしやすい印象です。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1600m | 1800m | 2000m | 2200m |
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2500m | 3600m | ||||
ダート | 1200m | 1800m | 2400m | 2500m |