阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。阪神の芝1600mは馬場改修後(外回りコース併設)は外回りコースを使うようになりました。
以前は桜花賞や、阪神ジュベナイルフィリーズなど若い牝馬のレースで、このコースで内回りだったので、最初の1コーナーなど非常にレースがしにくく大外が極端に不利だったのですが、それがなくなり実力が発揮しやすいコースになっています。
スタート地点から最初のコーナーまでは444.4mと十分な距離と言えるでしょう。また最後の直線も473.6mとこちらも十分、見ごたえのあるレースが見れるようになりました。
外回りコースでは4コーナーで馬群の内をぬってという展開を京都競馬場でよく見てきましたが、阪神競馬場ではもちろんそれもありますが、それほど内を狙わなくても4コーナーで加速がついて馬群が広がることが多く、外からでも届く印象です。
京都のように3コーナーの坂などありませんのでスタミナ消耗はしにくく、前残りもみられます。しかしタフな展開で前残りではなく、たまたま瞬発力のある馬が前を走っていたという雰囲気です。
阪神競馬場 1600m 芝・右外の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 444.40m |
---|---|
ゴール前直線距離 | 473.60m |
ゴール前直線坂 | 急坂 |
直線部分合計 | 約918m |
コーナー部分合計 | 約682m |
コーナーの数 | 2個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | かなり大回り |
コーナーのR | 133 |
高低差 | 2.3m |
芝の種類 | オーバーシード |
フルゲート | 18頭 |
幅員 | 24.0m |
このコースを利用する重賞レース
阪神競馬場・芝1600mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年11月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
阪神芝1600mの高低図
阪神芝1600mのラップタイムグラフ
阪神芝1600mの速度変化グラフ
判定「瞬発戦」:外回りコースになってから一気に瞬発戦に、末脚勝負の傾向
ペースには2箇所の山があります。最初はスピードが付きやすい先行争いでのペースアップ、そして最後の勝負所でのペースアップです。前半部分のペースアップはなるべく入れ込まないように騎手が抑えて追走するのを見かけます。やはり勝負どころは後半の3Fです。
特に重賞戦など大舞台では、勝ちたいという思惑が強く、騎手がとにかく前半は抑えようとします。そのためさらに瞬発力勝負になりやすく、阪神競馬場の他のコースよりもタフさよりも一瞬のスピードを要求されるコースになっていると思います。標的にされる逃げ馬には厳しくなりました。
阪神競馬場 1600m 芝・右外のクワドラント適性
阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向と攻略法
データとしては枠順の有利不利では、内枠の奇数枠がやや苦しいところはあるかもしれません。掛かり気味に前に行ってしまって直線までに消耗している馬もよく見かけます。
放って置いても、ある程度加速がつくコースですので、4コーナー手前まではゆったりの乗ってあげるのが逃げ馬にとっても差し馬にとっても良さそうです。思い切って最後方待機する騎手もいますね。
外回りコースと言っても、京都競馬場のように3コーナーの坂などスタミナを消耗するポイントがありませんので、どの位置取りの馬にとっても勝負ポイントは4コーナー付近からの一瞬の伸びです。最後の直線も長いですので、後方の馬でもしっかり届きます。
また、大舞台では標的にされやすいのが逃げ馬です。一瞬の瞬発力の違いで最後しっかり捉えられますので、やはり上がり3Fなどの瞬発力重視が第一候補になるでしょう。タフな展開に持ち込んで勝ちたい馬にとっては辛いコースですね。阪神競馬場の外回りコースはスローペースからの瞬発戦と覚えておけば得意な馬の抽出がしやすいです。派手な勝ち方をする馬が強いので、人気馬が来るので穴党には辛いコースになりました。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1400m | 1600m | 1800m | 2000m |
---|---|---|---|---|---|
2200m | 2400m | 3000m | |||
ダート | 1200m | 1400m | 1800m | 2000m |
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