hsn_d1200阪神競馬場・ダート1200mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。ダート1200mのスタート地点は2コーナーの終了付近からとなります。

スタート地点から最初のコーナーまでは343.6mと京都競馬場に比べると50mほど短いことになります。やや変則的なコーナーを曲がって、最後の直線は352.m。京都競馬場に比べるとゴール前に急坂が待ち構えているのが特徴です。

通常こういった形ですと内枠が有利なように感じられますが(1コーナーまで短く、距離ロス少なく先行できる為)、過去の結果を振り返ると、むしろ外枠側のほうが好成績です。

京都競馬場との違いと言えば3コーナーまでに京都は上り坂がありますので、無理な先行争いは避けますが、阪神競馬場はずっとやや下る形ですので、スピードが付きます。その為、外枠の馬もスピード任せに先行争いに加わり先行力のない内枠の馬は馬群に揉まれると考えたいですね。

いずれにしても逃げ・先行が圧倒的に有利なコースです。最後の坂が気になるかもしれませんが、それでも最後の直線距離が短いので、差し馬が届かないですし、外から4コーナーをまくっていくとかなり距離損する形状なので、最悪でも2番手集団にいないときついでしょう。

下級戦ではスピードダッシュのいい馬がやや外目に入れば狙い目になります。

阪神競馬場 1200m ダート・右の基礎データ

最初のコーナーまでの直線距離343.60m
ゴール前直線距離352.50m
ゴール前直線坂急坂
直線部分合計約696m
コーナー部分合計約504m
コーナーの数2個
コーナータイプ(3~4コーナー)大回り
コーナーのR112
高低差1.5m
芝の種類ダート
フルゲート16頭
幅員22.0m

このコースを利用する重賞レース

このコースを利用する重賞レースはありません。

阪神競馬場・ダート1200mコースのラップタイム・データ分析

コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

※データは2020年11月に過去10年間から取得したもの。

※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

阪神ダート1200mの高低図

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阪神ダート1200mのラップタイムグラフ

阪神ダート1200mの速度変化グラフ

判定「消耗戦」:前半から激しい先行争い、最後の直線は坂もありバテバテ

殆のレースが4コーナーまでに先行して主導権を握り、最後は坂で苦しみながらも走りきるレースになる。後方に貯めて足を伸ばしてくる馬もいるが、後方で伸びているだけで届かないことが多い。

最後の1Fが13秒近くかかっていることを見ても、前半の速いペースでちゃんと前を走っていられるかが重要。ダートで後方の馬は外を回る必要もあるし、4コーナーの曲がりも急なため距離損を強いられる。

やはり先行力重視のコースと言える。

阪神競馬場 1200m ダート・右のクワドラント適性

クワドラント適性:SHタイプ
外に膨らんだコーナーで立ち回りも欲しいコース。スピードダッシュで3コーナーでは前目につけておきたい。後半バテてもセーフティーリードがあれば問題ない。

阪神競馬場・ダート1200mコースの特徴とレース傾向と攻略法

このコースはとにかく前半で前に行けないと話にならないコースです。まずは能力比較では前に行けるだけのテンの脚があるかチェックしたいですね。特に、中途半端な人気馬が内枠に入ってしまった場合は、前に行けず馬群に揉まれたまま終わることもよく見ます。

枠順は外で、先行力がある程度ある馬を軸に馬券を組み立てると、レースを検討しやすいと思います。

良く距離短縮馬の好走狙いなどが言われたりしますが、今までの考察を見てもわかるように、このコースでは距離短縮馬は前半のペースについていけず好走できていません。やはり何走か経験があって、前半にいい脚を使っている馬を選びたいところです。

[その他の距離・トラック別特徴]

1200m 1400m 1600m 1800m 2000m
2200m 2400m 3000m
ダート 1200m 1400m 1800m 2000m

⇒阪神競馬場の更に細かいコース紹介と特徴