創設は1969年と2歳重賞戦の中でも古くからある北海道シリーズの2歳重賞。現在は函館競馬場で行われるこの2歳重賞レースが、2歳戦の最初の重賞レースということになる。ダービーが終わってから次の世代のレースがスタートし、いよいよ重賞という大きな舞台も幕開けということになる。

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函館競馬場芝1200mで争われる。スタートからは緩やかに上って、ゴール前にはやや下るという形状。

函館2歳ステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

31,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系2歳 (国際)(特指) 馬齢
コース条件1200m 芝・右

函館2歳ステークスのコースの特徴

函館競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

1200m走で単純に半回転するというシンプルなコース。前半の直線が上りで、後半の最後の直線が下りという他場とは違う坂の作りとなっていて、スタートからの先行争いのほうが厳しい

コース形状からスムーズに先手をとってコーナリングの利がありそうな内枠有利に見えるが、傾向としては枠順による差があまり出ていません。まだ概ね1戦という未熟な2歳の戦いですのでスタートすら安定していないのが現状。枠よりもレース中の道中で揉まれたり、内が荒れていて馬場が走りにくいとやる気をなくすといった様々な要因で凡走します。

基本的には4コーナーでスムーズに前目を取ることが重要。その後は1,200mぐらいならバテずに走りきれれば勝つことができる。ただ、2歳戦でまだ体力が足りない馬が多いため、タフな洋芝でちょっとレベルが上っても大丈夫な完成度の高い馬が頑張ることができる。

函館2歳ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

函館2歳ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2009年は札幌競馬場で開催

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

スタートしてから一気に先行争いと速いスピードでレースが進む、その後コーナー突入からは体力が持つか持たないかの消耗戦。前半速いスピードでも上がりで35秒ぐらいのタイムで走り切る体力が必要。

若駒の時点でのスピード力と1200mを走り切る体力の2つが要る。

函館2歳ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:SHタイプ
洋芝でも1200mを走り切るだけのスタミナがあれば良い。そのためタフさはあまり要らない。それよりもレース時点での完成度が重要で、スピードを活かして好位をとって、そのまま直線入って押し切る内容で十分。早い仕上がりでのスピード勝負と言えそう。

函館2歳ステークスの馬券考察、予想対策

2歳戦ということでゲート一つとっても未熟で、どの馬にも信頼を置くことが難しいレース。出来れば函館で芝1200mを経験して勝ち上がってきた馬が良い。新馬戦ダート戦や函館以外でのレース、1200mよりも短いレースで勝ち上がってきた馬は割引。むしろ消してもいいと言える。

後は前走レース内容で先行力をしっかり見せている馬のほうが、安定したレース運びができる可能性がある。末脚やタイムがより勝ち方をしてきても、ややゲートに難がある馬にとっては重賞レースで頭数が揃うとレースが厳しくなる

夏は牝馬、仕上がりの早い牝馬ということもあり、この時期では牡牝互角の印象で牝馬割引の必要はない

上記のように消去法で絞っていけば何頭か馬が残ると思うので、その馬同士のオッズが美味しければ購入を検討してみるという程度で良さそう。あまり期待せず、残った馬がオッズが高くなければ見して楽しむだけのレースでもいいだろう。