前身は1984年創設の「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」。1994年に「フェアリーステークス」に変更された。1991年から芝1200mで争われていた為、短距離走のイメージが強い人も多い。2009年に現在の1月上旬の時期に変更、さらに距離が芝1600mに戻されている。

桜花賞に向けた牝馬クラシック路線の年明け一発目のレースとして定着。

競走名の「フェアリー(Fairy)」は妖精の意味、牝馬の若駒らしい名称で親しまれている。

fairystakes_course

中山競馬場芝1600m(外回り)で争われる。おにぎり型のコースを一周するという変則コース。

フェアリーステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

35,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際) 牝 (特指) 別定
コース条件1600m 芝・右外

フェアリーステークスのコースの特徴

中山競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

おにぎり型のコースを1周するという中央競馬の中でも一番変則なコース。コース形状から内枠がコーナーワークで有利なことは有名

しかしながら、空け3歳の牝馬の重賞ということで1戦1勝馬や、まだまだゲートの出がイマイチな馬など、能力や立ち回りに差がある時期。内枠でもゲートが悪いことで枠順の有利さを利用できない場合も多い。

また、馬の特徴でも中山競馬場が得意コース(器用な立ち回りが出来る馬なのか?)か分かりにくいため、コースの特徴を知っていてもどの馬が有利になるかまでは分からないことが多い。

それでも内枠が有利と考えられて、数戦しか無い脚質でオッズがつくため、あえてフラットに考え直したほうがいいと感じる。

フェアリーステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

フェアリーステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

中山芝1600mの変化の少ないラップタイムを踏襲。牝馬若駒限定だけあって、概ね平均グラフと一致する。つまりそれほど強くなくても勝てるレース。逆に重賞レベルにも達していない馬も多数走っている。

ちょっとしたゲートの出の差や、出足の違い、騎手の判断によって着順が変わる展開になりそうで荒れるレースになるのがわかる。人気どころは嫌っていったほうが期待値が高いレース。

フェアリーステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
第一にハンドリングというかレース巧者・中山好きが得意とする特異なコースでの重賞とみたい。ここで好走や勝ってきたら、後々も中山巧者として狙い目を付けやすい。マイル戦ながら思っている以上にタフな戦いになるので、逃げ一辺倒では直線で脚が止まる印象。

フェアリーステークスの馬券考察、予想対策

桜花賞トライアルではないが、この時期に牝馬限定で重賞を勝てるチャンスが有るなら狙おうと多頭数の競馬になり易い。そこに来て、この変則コースというのも相まって毎度荒れるレースとして有名。せっかくならば人気馬を嫌ってみたいところ。事実、人気馬が押し出された格好になり易い。

まず、過去の成績だけではそれほど比較ができない。前走がフロックでない証明になることもあるし、前走からガラッと一変もある。非常に馬券選びは難しく、それなら能力比較ではなく、例えば前走追い込んでるけどゲートさえ出れば、実は前目の競馬が出来そうといった不人気馬の変わり身に期待したい。

冬場の牝馬というのもあり、輸送のない関東馬が良い状態で結果を出すことが多いので注目。この時期の牝馬は調整が難しいのかもしれない。中山競馬場は高低差のあるタフなコースなので、この時期でもタフさは必要となる。ある程度、芝1600m以上を走ってバテてない馬というところは絞っていく要素にしたい。

もしこれと言って買い目が絞れず、結局人気馬を広く買ってしまうぐらいならパスしたほうがいい。また、穴馬狙いで外れてもあまり後悔せずにいきたいところ。