今や年初の名物重賞の東西金杯の一つ「京都金杯」は前身は「迎春賞」という名称で1963年に創設。1966年に「金杯」と改称されるが、1996年から「京都金杯」と名称が改められている。

現在の外回りコースを利用するようになったのは2000年から、それまでは芝2000mの内回りコースだった。芝1600mの外回りコースとなったことで東西金杯の出走馬の棲み分けがうまく行っている模様。

「一年の計は金杯にあり」と一年の馬券成績を占う競走として、競馬ファンに親しまれている。

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京都競馬場芝1600m(外回り)で争われる。マイルのG1競走「マイルチャンピオンシップ」と同じ舞台。また、同時期に3歳限定戦シンザン記念も行われるが、そちらも同じ舞台。

※2021年は京都競馬場改修のため、中京競馬場で開催。

変更点は右回り→左回り、コーナーや直線部の長さなど大きく異る。

京都金杯の基礎データ

グレードGⅢ
賞金

41,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)[指定] ハンデ
コース条件1600m 芝・右外

京都金杯のコースの特徴

京都競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

癖の無いコースで、強い差し馬がしっかりと実力を発揮できます。重賞戦では、前半の先行争いがそれなりに激化しますので、3コーナーの坂の上りがやや速くなる印象。下りを使って4コーナーでは外いっぱいに広がりやすいです。そのため、内を突いても前が空きやすいため、中団にいた馬が前が詰まって動けないということが少なく感じます

前半の直線が長いので、あまり内外に有利不利は無いコースですが、外枠の馬は出たなりに外を回ることが多く、若干結果が悪いです。内の馬がそれほど包まれて結果が出ないことがないことからも、内枠はプラス評価ですね。

個人的にはしっかりとした末脚が使える馬が最後に差し切ることを期待したいレースですね。また、コース取り・追いどころで進路取りが上手な騎手がしっかり馬を持ってこれる印象です。

中京競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

※2021年は中京競馬場で開催。京都競馬場とはかなり傾向が異なりそう。中京のマイルは先行から二枚腰の馬が強いイメージ。

京都金杯の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

京都金杯の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

緩やかな2つの山が見えますが、基本的には標準戦ですね。コーナーの下り坂を利用して粘り込みを考える馬と、4コーナーを回ってから瞬発力で伸びてくる馬がちょうどゴール前で接戦となります。そのため、ちょっとしたことで着順が変わり荒れる印象です。

こういう競走の場合は人気の馬がちょっとしたことで善戦止まりの馬券絡まずが多いですので、どうせなら穴馬を買ったほうが期待値は高いかも知れません。

ピッタリゴール前で差し切ることが計算できる、勝利数の多い騎手は安心感があります。

※2021年は中京競馬場で開催。ラップグラフに関しては意外にも似通っています。基本的には標準戦。しっかりと先行できて、最後も長い直線を一定のスピードで走れるのが良さそうです。

京都金杯のクワドラント適性

クワドラント適性:Oタイプ
外回りで最後の直線が長いが、3~4コーナーが下り坂で直線平坦のため、先行した馬の粘り込みも可能というバランスが取れる京都外回り。ゴール板直前で粘り込みと差し馬が交わる。とにかく差し馬は外を通る距離損や前が開かない不利がアウト要因。そこからハンドリング要素(器用さ)だけはバランス適正でも必要となる。最後の直線までに貯めながら追走、しかも一瞬の隙きを見逃さない勝負判断も欲しい。馬場状態にもよるが内枠偶数の先行馬がレースしやすい。 中京競馬場開催を考慮して「OH」→「O」へ変更。コース取りの妙が無くなりそうと考えています。金杯に出るレベルは重賞キラーが多い一定の強さの馬です。中京巧者を狙いたいですね。

京都金杯の馬券考察、予想対策

中山金杯はタフな競馬で冬場ということもあり、牝馬は割引ですが、こちらは距離が短いこともあって牝馬でも可能性があります。同じハンデ戦ですが、こちらのほうがゴール前接戦で荒れやすいですね。先行粘り込と差し馬がちょうど絡み合うシーンでゴール板を切ることが多いです。

できれば4コーナーから直線を向いた時に、前がしっかり相手スムーズな追い出しでゴール前に間に合うようにして欲しいですが、レース前にそれを予想することは出来ませんので、そこは騎手の腕に託すことになります。個人的には馬の能力で判断がつきにくいなら、騎手買いもありな重賞レースという印象です。

関西馬がメインとなる競走ですが、関東馬が出てきた時は騎手の妙味などからもバッサリ切ったほうがいいかもしれません。

ハンデ戦でこれといった注目馬は休養中で出てきていませんので、馬の能力はどんぐりの背比べの印象です。オッズも割れる傾向ですので、人気馬が来たら仕方ないという気持ちで人気のない中穴・良い騎手(関西所属で勝利数のある騎手)を狙ってみたいです。

脚質からは買いにくいですし、連動性も薄い為、展開は考えないほうがいいかもしれません。外枠すぎるとレースはしにくそうです。

※2021年は中京競馬場での開催になります。

過去の傾向よりも中京競馬場を得意とする馬(左回り、直線長い方が良い)の激走期待という狙いのほうが馬券的には美味しくなりそうです。