現在の東京競馬場芝2500m、3歳以上ハンデキャップ戦になったのは1984年から。以降、11月の秋の古馬戦線で注目馬(ニューカマー)も出るレースとして楽しみなレースとなっている。

出走馬の顔ぶれとしたらG1戦線の合間ということで重賞を勝ちきれていない古馬や、3歳上がり馬の出走が多く顔ぶれ豊かな競走。ハンデキャップ戦ということで馬券的妙味も増すレース

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東京競馬場芝2,500mで争われる。ダービーやジャパンカップが行われる芝2,400mにさらに100m後ろからのスタート。スタートからいきなり坂が100mほど続く。

アルゼンチン共和国杯の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

57,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(特指) ハンデ
コース条件2500m 芝・左

アルゼンチン共和国杯のコースの特徴

東京競馬場・芝2500mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

このコースを使う重賞はアルゼンチン共和国杯と目黒記念でいずれもG2戦。古馬長距離路線で実力を競い合うという本腰の入ったレースになる。

広い府中の競馬場で、最後の直線も長く、チャンピオンコースの2,400mにさらに100m足して坂からのスタートというタフなコース

適正を見て秋のステップレースの最初として使う馬がいれば能力の差で勝ち切る可能性。出ていなければ能力のある上がり馬狙いが楽しみな一戦。

枠順のアヤみたいなものは起きにくく、枠順の有利不利は外枠が距離損の可能性がある程度。下手なジョッキーでなければそのあたりは考慮してレースすると考えたい。

アルゼンチン共和国杯の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

アルゼンチン共和国杯の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

アルゼンチン共和国杯では最初のコーナーまでの先行争いはやや熾烈。そこからはじっくり道中を進め、直線に向いてから加速が必要な瞬発力勝負の争い。タフで実力がある馬を選びたい。

またスタミナを考えると実力があってフレッシュな馬のほうが好走する。

アルゼンチン共和国杯のクワドラント適性

クワドラント適性:OTタイプ
かなりの偏りがあると言ってもいいぐらいの「OT」コース。全コースの中でもなかなかタフなコースとなっていて、それでいて最後の上がりの脚も必要とされる。古馬のG1戦線で活躍級のタフさと瞬発力が求められる。

アルゼンチン共和国杯の馬券考察、予想対策

難解と思われるハンデキャップ戦だが、コース自体はタフでその時の実力の差がはっきりと出やすい印象。7歳以上の高齢馬や牝馬の活躍がないのを見ると、タフなレースを走りきれるかの視点で見ていきたい。

注目点の一つは、芝2,400m以上のレースで好走例があるか?戦績が浅く、走ったことがない場合は距離が伸びて良いタイプと考えられているかで取捨選択したい。

歴代の勝ち馬を見ても後のG1馬や種牡馬になるような強い馬が並んでおり、やはりこのレースは強い馬入りの登竜門的な位置づけ。

ハンデキャップ戦だと荒れそうなイメージがあるが、近年このレースはそれほど荒れないので、下手に奇をてらった買い方をせず、実力馬の活躍に期待したい。忙しい競馬が苦手の馬(スピードが必要なレース)の逆転が可能なレース

過去数年のレース結果を見ると見事に上がり3Fの速い馬が上位に来ているので、長距離でゆったりペースからの、一気に加速できる馬が良い。