創設は1970年。もともとは阪神競馬場・芝1600mの舞台だったが2012年より1週開催を繰り下げ、同時に舞台も京都競馬場の芝1600m(外回り)となった。

春のマイル路線のG1は現在「安田記念」と牝馬限定の「ヴィクトリアマイル」がある。G1は路線が2つあるが、ステップレースで大きな舞台はここなので注目馬がひしめき合って激突することも多い。

なお、2014年からは優勝馬に安田記念の優先出走権が与えられており、一応安田記念を目指す馬のステップレースの印象。

milerscup_course

京都競馬場芝1600m(外回り)で争われる。京都の外回りと阪神の外回りは若干違う。京都は外回りでも直線は極端に長くならず平坦。さらに内突き騎乗がハマることが多い。

※2021年は京都競馬場改修により阪神競馬場にて開催。似ていて少し異なるコース形状。

読売マイラーズカップの基礎データ

グレードGⅡ
賞金

59,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)(指定) 別定
コース条件1600m 芝・右外

マイラーズカップのコースの特徴

京都競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

淀の3~4コーナーはゆっくり上り、ゆっくり下がれが定番だったが、このマイル戦ではそれでは追いつかなくなってきている印象もある。スタートからは長い直線なので、自然にペースが速くなるが、ここで行き過ぎるのは後半厳しい。そのため、ゲートの出が良くなりやすい偶数枠がスムーズな競馬ができ、若干有利な印象。

もう一つ注意したいのが、京都競馬場の開幕週にあたるので内外全て馬場がきれいな状態という点。そういったことからも、内目である程度前につける競馬ができる馬を選びたいところ。

マイラーズカップの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

マイラーズカップの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※京都競馬場での開催は2012年から。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

過去のレースを見ても上がり勝負になったり、消耗戦になったりとメンバー構成や騎手の判断によってレースの質がことなる標準戦コース。どの馬にもチャンスがやってくる可能性がある。

これといった傾向がつかみにくいので、コース論者・ペース論者泣かせの重賞と言える。

読売マイラーズカップのクワドラント適性

クワドラント適性:SHタイプ
コース的には「ST」コース。先行力を持って良いポジションをキープしつつ、坂のない最後の直線でちょっと脚を伸ばすだけで良い。入れ込んで道中進んでもあまりバテない。逆に4コーナーで外を回すといった騎乗は追いつかない。道中じっとして末脚を活かす馬の場合は、馬群に控えて空きにくいインを突けるか?になる。騎手はみんな狙っているのでゴミゴミして前が壁になりやすいので注意。

マイラーズカップの馬券考察、予想対策

このコースは騎手のペース判断によってレースの質が異なりやすい印象で、そこから関西所属の騎手でペース判断が抜群の騎手の成績がいい。武豊・福永祐一・ルメール騎手など。後はペースは知らないが、内突き騎乗ができる騎手の馬が内枠に入っているとハマることがある。

他のレースよりも開幕週で先行有利の馬場になっていると感じられるので、先行馬を中心に検討したい。エンジンの掛かりが遅いタイプは来ても3着以下の掲示板止まりが多いレースなので人気なら潔く切ってしまっても良さそう。

関東馬や牝馬の出走もあるが、結果はあまり良くないので人気しているなら切っていきたい。穴場の好走もあるが、中穴あたりが一番多く、レースが終わって振り返ると過去のマイル実績で確かに来てもおかしくないと感じる馬になっている。他の馬の人気の盲点になっている中穴(単勝10~50倍)狙いは有効