アメリカジョッキークラブカップはやや歴史のある重賞競走でG2競走。中山競馬場で1月の時期に行われる重賞として、古くから親しまれている。現在の芝2200m戦となったのは1984年から、4歳以上別定戦ということで、古馬になった3歳世代と歴戦の重賞メンバーの馬たちの戦いが見られる。

レース名が長いため「AJCC」や「アメリカJCC」と略されることも多い。

ajcc_course

中山競馬場芝2200m(外回り)で争われる。大きなおにぎり型のコースで高低差も激しい。有馬記念に近いタフなコースと言える。

アメリカジョッキークラブカップの基礎データ

グレードGⅡ
賞金

62,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)[指定] 別定
コース条件2200m 芝・右外

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)のコースの特徴

中山競馬場・芝2200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

特殊なコースとも言える中山芝2200mの外回りです。しかも、このアメリカジョッキークラブカップを含め3つのG2競走があります。是非、コース特性を知っておきたいところでしょう。

このコースの特徴の一つが2コーナーが坂の頂上になっていることから、そこからは徐々にスピードアップする状況が1000m以上続きます。しかもカーブしながらです。そのため、持続性のあるスピードを持っている馬が有利になります。いわゆるバテない長距離血統であったり、中山競馬場のタフなコースで激走する馬が狙い目です。

反対に言うと長距離走でもスローペースで最後の末脚勝負で勝ってきた馬が簡単にバテることもありますので危険な人気馬になります。

ゲートの内外の有利性はあまり感じません。正面スタンドで坂もありますので、自然に隊列が決まる印象がありますが、内で後方になると包まれて脚を余す場合もあるので、綺麗に2列目あたりに隊列させるのがいいですね。関東のベテラン騎手はそのあたりをよく知っていそうです。若手でも乗れてる関東所属の騎手も結果を出しています。

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

独特なラップグラフを刻む中山2200m競走ですが、アメリカジョッキークラブカップではより中盤のラップが速くなっていて、毎回厳しいレースとなっています。スタミナ豊富な実力馬の出番であり、速いスピードでもしっかりついていける馬が有利でしょう。

相手なりに実力を発揮するキンカメ系であったり、抱負なスタミナのステイゴールド産駒など有馬記念などで活躍する馬などに近い能力馬が結果を出します。極端な瞬発力というは末脚は要りません。器用な立ち回りが出来る方が良いでしょう。

アメリカジョッキークラブカップのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
有馬記念と同じようにタフでトリッキーなコース。中山競馬場を得意とする馬に適正あり。長距離でスローペースから瞬発力勝負とは全く逆のレースになりやすいため。過去のレースで適正をしっかりと見極めたい。

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の馬券考察、予想対策

年明けの古馬重賞レースでは明け4歳と5歳以上が激突して、4歳馬の活躍が目立つことが多いですが、このレースに関してはどちらかと言えば中山巧者がはっきりしている馬が強いです。関東馬で関東のジョッキーが、コースの特性を知ってうまく勝利する場面も多いですね。

多頭数になれば外枠の方は動きづらくやや割引。少頭数でも、スローペースの瞬発力にはなりづらいので、ミドルからハイペースに付いていきながら最後までタフな競走をこなせるレベルの馬を狙いたいです。

冬の時期なので調整が難しい時期に出てくるG2競走です。やや馬の調子という意味では判断がし辛いので、馬券検討に組み込むと絞りづらくなります。長期休養明けなどは評価に入れないほうが良いですね。怖いなら美味しい穴馬かもしれません。

過去には連覇も見られるG2競走ですから、やはりコース適性を重要視したいですね。陣営もある程度適正を見てこのレースに送り込んでくるとは思いますが、それでも1番人気がやや崩れやすい長距離戦です。有馬記念と同じ感覚で狙った穴馬を軸に据えて勝負したいです。