阪神競馬場のダートのハンデ重賞戦。もともとは12月にダート1400mで行われていたが、2001年に「JBCクラシック」「JBCスプリント」の新設からダート重賞路線が変更、今の秋競馬のスタート開催に変更になる。

2007年からは阪神競馬場の馬場改修後でダート2000mができたことから、ダートの中距離戦に様変わりしている。ダートのG1レースも充実してきており、秋のチャンピオンズカップの前哨戦となっている。

「シリウス(Sirius)」はおおいぬ座のα星。冬の大三角の一つ。もともと冬の時期に開催していた名残を感じる。

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阪神競馬場のダート2,000mで争われる。スタート地点は芝、ゴール前直線の急坂を2回通るタフなコース。ハンデ戦でダート中距離はちょっと重量負担は気になるところ。

※2020年は中京競馬場での開催、距離は2000→1900mに短縮。右回り→左回りなど変更点は多い。

シリウスステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

36,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(指定) ハンデ
コース条件2000m ダート・右

シリウスステークスのコースの特徴

阪神競馬場・ダート2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

ダートの1周コースでスタート地点が芝という特異なコース。そのため、スタートダッシュが付きやすくまた外枠の馬のほうがダートに入るのが遅くなり、スタートからのスピードが維持しやすく先手を取りやすい。枠順からは外枠が有利と内枠の奇数枠では包まれてしまうリスクは考えたい。なお、外過ぎても第一コーナーまでに先手が取れないと結局距離損するので、そのあたりは相手関係も確認したいところ。

2コーナーを回ってからはペースが一気にダウンするので、ここで各騎手の判断によって目まぐるしく隊列が変わる可能性もある。そのため、道中はややよどみのない展開。淀みのない展開に付いていって、最後まで粘り腰を使える馬に適正がある。

坂はあるものの、最後の直線は短いので基本的には先行有利、後方一気では勝ち馬まで届かないと考えたい。血統的に芝血統でもOKだったり、キングカメハメハ産駒のようなある程度のペースに付いていって最後まで走りきれる馬が一押しとなる。

中京競馬場・ダート1900mコースの特徴とレース傾向、データ分析

※2020年は中京D1900mの戦い。阪神競馬場よりも最後の直線距離が長く、直線部分が多いことから緩急が付きやすいレースになる可能性がある。

シリウスステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

シリウスステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

スタート後のスタンド前の直線が走りやすく自然とペースが上がる、ジョッキー的には抑え気味にしているが最初の先行争いがポイントの1つ目。急な2コーナーで一気にペースが落ちるが、そこからは徐々にペースアップするのでダートの中距離ミドルペースに付いていくだけのタフさが必要

4コーナーを回りきってから伸びてくる馬もいるが、前方で粘り腰を使っている馬に追いつけない事が多い。ミドルペースでバテない馬を狙いたい。

※2020年は中京開催で異なる部分は多い。

最初の直線は坂もありペースが上がりやすいので、緩む可能性が高い。また3~4コーナーも阪神競馬場よりコーナーが急で最後の直線が長いことから、末脚勝負になりやすい方向に向いやすい。タフさと後半の脚が必要になりそう。

シリウスステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
中央場所のダート1周戦でもタフな闘いになる。ペース変化が激しく後半のペースアップはジリジリと続くのでタフさが重要。揉まれても強い器用さも欲しい。 ※2020年はコース替わりで「O」判定。また重賞戦で騎手の駆け引きも激しくなればペースの外に外れた馬の最後の強襲が怖い。思い切った騎乗が出来るベテラン騎手が狙い目。

シリウスステークスの馬券考察、予想対策

ダートの中距離戦で2000m走るというのはなかなかなく地方競馬の方が2000m戦になっていることが多い。ややタフで展開が目まぐるしくなることを考えると地方のJpn戦の結果も参考にしたい。タフな競馬で最後まで走りきっている(勝ち馬に競うように走れている)ことが重要。

中距離のハンデ戦なので斥量の負担が大きそうに見えるが、レース結果的には軽ハンデだから勝てるような甘い結果にはなっていない。道中からしっかり動けるような馬の能力で選考したい。

また騎手の心理的に、最初のスタンド前はオーバーペースにならないように抑え気味になる。ここでしっかり番手あたりのポジション取りをしたいところ、向正面で淀みのないペースになるが、体力温存しながらついていけるのがベスト。レースのペースについて行けるキングカメハメハ産駒が結果がが出ているのは納得

ハンデ戦なので結構オッズが割れる可能性が高い。実際そこそこの高配当もよく出ているレース。展開が読みづらいことを考えるとタフなペースについていける馬を何頭か網のように選んでボックス買いするのが良いか?

※2020年は馬券的には例年とは違うかもしれない部分に焦点を当てても良いかもしれない。道中のペースは若干緩むとすれば、最後の直線勝負で最後まで伸びきれそうなダート馬を狙っても面白い。上がり3Fのタイムと順位に注目か?