前身はダートの重賞競走「シーサイドステークス」、1997年に北海道開催のスケジュール変更と合わせて札幌競馬場ダート1700mの重賞競走に、競走名も「エルムステークス」となる。エルムは木の名前で、北海道の街路樹としてよく植えられている。

夏競馬のダート戦線でオープン級の馬が春や秋では苦戦するけど、重賞ウイナーとして目指している場合が多い。

elmstakes_course

札幌競馬場のダート1,700mで争われる。特徴としてはコーナー部分が多くが大回りでコーナーでもスピードが出やすいため、先行争いは激しくなる。ややオーバーペースになりやすい印象。

エルムステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

36,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳以上 (国際)(指定) 別定
コース条件1700m ダート・右

エルムステークスのコースの特徴

札幌競馬場・ダート1700mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

小回り競馬場の1周戦なので、なるべくロスなく先行したいためスタート後の先行争いは熾烈。外枠から無理に先手を取るのは難しくなる。向正面で先手を取った馬はペースを落ち着けて、後方の馬はやや追い気味なので団子状態になりやすい。

最後の直線が短く3コーナーから押し合いになることを考えるとやはり内枠のほうが距離ロスなくいけるということになる。逆のパターンで外枠に行き脚のいい馬がいれば、内枠の馬は揉まれることになり3コーナーで外に出さないといけない。

それを考えると枠順もそうだが、スタート1ハロンの加速力がものを言う状況。基本的に先行できない馬は買いたくない。人気が出ていたら危険馬という印象。

エルムステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

エルムステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2013年は函館競馬場で開催

他の競走とほぼ同じようなグラフを描きます。重賞戦ということで全競走の平均よりも全体的に速いラップです。ダートでそこそこのスピードでずっと走るわけですから、概ねオープン馬が登場するにしてもパワーとスタミナが足りない馬はついていけないでしょう。

スタミナの消耗戦になりますが、この競走に出る馬はG1クラスというほどでもないので基本的に全馬苦しい感じです。そのため、他のダート重賞競走よりも先手を取って楽に競馬をさせることが重要と感じます。

エルムステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
小回り競馬場の特徴で激しい先行争いになりやすく前半に大きな山がある。その後はダラダラと速いペースで進み、最後はペースアップすることなく上がりの早い時計はいらない。

エルムステークスの馬券考察、予想対策

メンバー構成は他のダート重賞競走よりも若干寂しい感じになります。函館のオープン戦を勝ってきた上り馬と重賞で善戦してきた馬のマッチになりますが、いずれにしてもやや混戦模様になることが多いです。

脚質が非常に重要なコースと感じますので、内枠の馬がスムーズに先手を取れるなら内枠の馬からと考え外枠を割引したいところです。逆に外枠に先行の有力馬が入っている場合は、無理してでも先手を取る場合があります。その場合は内枠の馬は包まれて動けなくなりますので、出走各馬のスタートの脚はチェックしたいところです。

騎手も乗り替わりが多かったりしますので、ローカル場巧者をややプラス評価程度でいいでしょう。血統面で見ると瞬発力は全くいりませんので、狭いコースでパワーとスタミナを兼ね揃えたマイナーダート血統の方が強いイメージです。まさにモトクロス戦といったところでしょうか?

逃げた馬が勝つのは難しいですが3着まで粘ることも多いので逃げ馬を3着付で狙うのも一考です。