2000年にオープン特別戦で秋華賞トライアルの位置づけで新設、もともとは中山競馬場の芝1800mで行われていたが、2007年に200メートル延長で現在と同じ芝2000m戦となっている。2016年にG3戦として格上げ、秋華賞の優先出走権が2枠から3枠に増加となった。
なお、紫苑(しおん)は花の名前で紫色の小さな菊のような花でキク科の植物。
中山競馬場の芝2,000m(内回り)で争われる。3歳の夏の上がり馬の出走も見られるため未勝利1勝馬や500万下勝ち上がりなどの馬も多い。もちろん、オークスから休養後、こちらを秋華賞のステップレースとして使う馬もおり、夏競馬が終わっていよいよ秋の競馬シーズンを感じさせるレースとなっている。
紫苑ステークスの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 36,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢 |
コース条件 | 2000m 芝・右 |
紫苑ステークスのコースの特徴
中山競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
コースの特徴ととしては高低差の激しいタフなコースで、最後の直線が短いのでタフな展開に耐えて短い末脚で勝てるコース。ただし、紫苑ステークスが行われる時期は馬場が絶好のコンディションなので、最後の直線や追込の末脚の差で勝てる可能性もある。
長距離でバテずに末脚を使える馬で、後はコーナリングの位置取りは意識したいところ。4コーナーでは先行集団の後ろぐらいにはいないと馬群を縫えず末脚が活かされないリスクが有る。秋華賞トライアルということもあり、毎年多頭数になるが外枠はコーナリングの上で多少の不利は加味(14枠より外)したい。
また、タフなコースなので逃げ馬も標的にされやすく厳しい状況。
紫苑ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
紫苑ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※重賞競走となったのは2016年から、2014年は新潟開催
このコースは皐月賞が行われるコースと同コースで、なかなかタフなコースとなるが3歳牝馬の重賞でも前半のペースは平均より速い。後半は流石に苦しくなっているのがグラフから読み取れるが、秋競馬の開幕週にあたり芝は絶好のコンディションと言える、走り易さからハイペースで流れやすい。
レース自体は標準戦で消耗戦にも瞬発力戦にもなりえる、「スピードxパワーxスタミナ」のバランスが欲しいところ。
紫苑ステークスのクワドラント適性
紫苑ステークスの馬券考察、予想対策
秋華賞トライアルということで、牝馬クラシックレースの最後の枠を狙って毎年フルゲートで行われるレース。どうしても外枠はコーナリングで不利になるが、そこは出てくる馬の素質なども加味してうまく減点したい。なお、未勝利馬や500万下を勝ってきた馬の出走も多くあるが、この時期だとオープン馬と差があるかと言われれば、そうではないので使ってきたレースの格は気にしなくてもいいところ。
特に有力馬が秋華賞の優先出走権を取りたいという陣営の思惑は仕上げに関わるので気にしたい。
馬券的には荒れ模様でオッズも割れることが多い、淀みのないラップである程度自在に足を使って、最後も坂を上がりきるだけのものを持っているか?を判断しないといけないが、まだまだ3歳牝馬となると判断が難しく、馬券は絞りにくくなりそう。
3歳馬は一夏を超えて、ぐっと成長の度合いに変化が訪れるので、自力があって急成長を見せている馬は気にしたい。
小回り競馬場での成績が非常に参考になる。逆に広い東京競馬場などでスローペースで上がり勝負で結果を出している馬は凡走の可能性。恐らく馬券が絞りにくくなると思うので、狙い目の馬が見当もつかないならパスして秋華賞の参考レースとしたい。個人的には結果的に外れても素質馬、能力馬を買うよりは適正がありそうな馬を狙っていきたい。キーワードは「小回り」「タフ」「中枠まで」。