創設は1969年。重賞名としては特殊な名前だが、創設時に英国騎手招待競走が行われた際、第18代ダービー卿エドワードジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念し名付けられた。創設時は東京競馬場だったものの、1981年に中山競馬場に変更。

距離も1984年に一度1600mとなっていたが1990年から芝1200mのスプリント戦に、1996年に再び芝1600m戦に戻されている。90年代に1200m戦だったのでスプリント競走のイメージの人も多いかもしれない。

現在はハンデキャップ競走だが、2002年からハンデキャップ競走に変更されている。

「ダービー卿」とはイングランド貴族の伯爵位でもちろんダービー創設(オークス)も時のダービー伯爵による。競馬が貴族階級のスポーツというのを感じさせる。

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中山競馬場芝1600mで争われる。おにぎり型を約1周するという特殊コースなことは間違いない。

ダービー卿チャレンジトロフィーの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

39,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際)[指定] ハンデ
コース条件1600m 芝・右外

ダービー卿チャレンジトロフィーのコースの特徴

中山競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

このコースを紹介するときの定番がスタートからすぐにコーナー部を回っていくことで距離ロスが少なくなる内枠有利という部分があります。ただ、中山競馬場の開催スケジュールは暮れの開催から年始の金杯時期があり、1開催休んでまた中山という開催が進んだ最後の方になっています。皐月賞もそうですが、馬場の内側の状態は気になるところです(最近はうまく持たせているというか作り込んで快適にできる印象)。

後方から外に持ち出して最後追ったのでは届かないことから、多頭数でも4コーナーまでギュッと詰まりやすい。直線に入って前がすぐ開けば一気に追い出して伸びて勝てるが、多少運や馬群の中を割って入るセンスも必要な印象。

こういったことから隊列のアヤで結果が変わりやすく波乱の要因を生んでいると感じる。

ダービー卿チャレンジトロフィーの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

ダービー卿チャレンジトロフィーの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2011年は震災の影響で阪神競馬場での開催。

重賞の平均ラップは阪神競馬場開催を抜いているが、ちょっと変わった部分が残り2Fで通常のレースでは勝負どころでぐっと伸びるが、この重賞では向正面からペースが速くペースの変化が少ない

どうも一本調子で速いスピードで進んでいくので、コーナーワークが非常に重要。前が開かずに追い出しが一歩遅れるだったり、4コーナーで外に向けて走っているようでは届かな印象。

ダービー卿チャレンジトロフィーのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
中山マイル戦のトリッキーな部分を踏襲。能力と言うよりかは小回りが効きつつ、タフな高低差が得意な馬が出し抜ける可能性があるレース。ハンデキャップ競走で、中山開催が進み荒れ馬場の可能性も含めるとかなり波乱要素がある。馬群を割れる、荒れた馬場を気にせず走れるような馬が激走する。

ダービー卿チャレンジトロフィーの馬券考察、予想対策

荒れるハンデキャップ競走。しかもその荒れる要素が結構レース上の運次第なところがあるので、下手に能力比較などで狙い馬を選定しても結果が見合わないことが多い。逆に言うとオープン上がりたての馬でも、重賞を戦ってきた馬や、重賞勝ち馬との比較で勝てる可能性があるレース。あまり馬の格を気にせずに予想したい。

騎手的には馬群を割れる騎手がいれば狙い目。逆に外周ってタイミング図る騎手や逃げ先行でペースを保つ騎手は凡走の可能性を含む。

狙い馬自体を決めるのが難しいレースと感じるので、オッズを見て美味しいと感じる馬をボックス買いで幅広く広う馬券が良いが、そういった買い方はポリシーに合わない方は見が推奨されるレース。美味しそうな配当をおみくじ感覚で買うようなレースと言える。