札幌競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。芝1800mは正面スタンド前からスタートして1周するというベーシックなコースです。
スタート地点から最初のコーナー(1コーナー)までは約180mと短く、スタートしてすぐにコーナーが来るイメージです。最後のゴール前の直線も266.1mと短いです。芝1500mよりもスタート後のコーナーがきつくなるので、やはり内枠の方がポジション取りはしやすいでしょう。
また内枠と同時にスタートの出足も鍵を握りますので偶数枠の状況が良いというのも出ています。
では脚質での傾向を見ると逃げ先行馬が勝っているかと言うと、意外にもいいのがマクリ戦法です。つまり1コーナーでの先手は諦めて向正面の直線(一番長い)で実力差を見せて前に出るということですね。そう考えると実力馬にとっては枠順が内で揉まれるよりも自由に動きやすい外枠の方がメリットが高いとも言えます。
新馬戦のほか、条件戦でも実力の違う馬が出ていれば外枠で進路確保したい、どんぐりの背比べレースならコースの利で抜け出したいといったレースが多いですね。
札幌競馬場 1800m 芝・右の基礎データ
最初のコーナーまでの直線距離 | 180.00m |
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ゴール前直線距離 | 266.10m |
ゴール前直線坂 | 平坦 |
直線部分合計 | 約740m |
コーナー部分合計 | 約1060m |
コーナーの数 | 4個 |
コーナータイプ(3~4コーナー) | 緩やかで大きなカーブ |
コーナーのR | 167 |
高低差 | 0.6m |
芝の種類 | 洋芝 |
フルゲート | 14頭 |
幅員 | 25.0m |
このコースを利用する重賞レース
札幌競馬場・芝1800mコースのラップタイム・データ分析
コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。
※データは2020年7月に過去10年間から取得したもの。
※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。
札幌芝1800mの高低図
札幌芝1800mのラップタイムグラフ
札幌芝1800mの速度変化グラフ
判定「標準戦」:ほぼペース変化がない、後半に向けてペースアップしやすい
スタートしてから円形に近い競馬場でコーナーが多いため、ペースが上がりにくいのが特徴です。そのため道中はやや緩めのペースを刻みます。内目のスタートからスムーズに前目につけられた馬はかなり有利な状況になりそうです。
後半はペースアップして、やや馬の能力が問われますがどちらかと言うと器用なコーナーワークで突き放すような走法の馬が強そうです。
札幌競馬場 1800m 芝・右のクワドラント適性
札幌競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向と攻略法
内枠有利のコースになりますがフルゲートは小回りも影響して14頭になります。つまりこれ以上外枠に馬を入れて走らせたらかなり不利ですよと主催者が言っているようなものです。有力馬が内に入った場合は揉まれないように普段より前で競馬をすることも多いです。
反対にコーナーで無理に順位を押し上げたり、外ばかりを走っている馬は不利ですので、道中(向正面)で足を使ってもバテずに走りきれるなら外枠の馬でもいいでしょう。
その他、北海道のコースの特徴は洋芝ですので、芝1800mぐらいからタフさも必要になります。平坦コースですが、スタミナのない馬は最後の直線でバテているだけの馬が目立ちます。
あまりペースの変化がなく、瞬発力ではなくて条件なりに付いていて最後まで走りきれる馬力のある馬が得意としています。血統面で見てみると「キングカメハメハ」の結果がよく、なるほどと感じさせられますね。
[その他の距離・トラック別特徴]
芝 | 1200m | 1500m | 1800m | 2000m | 2600m |
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ダート | 1000m | 1700m | 2400m |