前走2着でようやく馬券圏内に突入、初めて勝ち負けを感じさせる惜しい競馬だったアルテヴェルトは予定通り同条件に続戦となりました。下馬評的には惜しい競馬が続いているエクスプローシブが強敵。直前オッズでは2番人気となっていました。
馬体重は滞在競馬があっているのか、若干増えているのは好材料。長いところがあっていそうなところがあったので今回で決めてほしい気持ちは強かったです。なんといっても、もうすでに8戦していますから、成長力のあるハーツクライ産駒といっても決めてもらわないと後がありません。
7月13日(土)函館・3歳未勝利(芝2600m)荻野極騎手 結果 優勝!
結果は半馬身差の優勝!前走は半馬身差で2着だったので反対の結果となり勝利の感動を味わっています!
未勝利で走れる番組も残り少なくなってきたので、ここで勝ったことでかなり視界が開けました!長いところを得意としている馬として、今後も適鞍で力を発揮してほしいです。
結果は優勝ですが、レース自体はハラハラものでした。レースを振り返ってみましょう。
まずはスタート。前走と同じく完璧に出負けしました。小回りの函館競馬場で痛恨の出遅れ、この時点で「うわぁ」と思わず声が出るほどです。短距離戦だったら、ここで完全に終了ですね。
もちろん1周目のスタンド前は最後方になります。こうなると、荻野騎手的にはしっかり我慢して馬の最後の能力を信じるしかありません。私達も信じるしかない状況でした。
2コーナーでも最後方(残り1400m)
残り1000mでもまだ最後方。
残り800mでもまだ最後方です。このあたりで前の馬は引き離しにかかります。ちょっとこの位置は万事休すかと思いましたが、荻野騎手は馬をよく信頼してくれました。追ってあまり伸びないアルテヴェルトですので、ここで我慢するのは相当勇気がいる判断だと思います。もしくは動くに動けなかったかも知れません。
4コーナー手前の残り400を切っても、まだ中団の後ろです。正直、函館競馬場というのを考えたらこの位置では勝つのは厳しいと考えてしまいました。
直線向いてからは、この位置に来たあたりで「もしかして!?」の差まで詰めてきています。前を行くのは1番人気のエクスプローシブです。向こうも惜しいレースが続く中、今回は押し切りそうな勢い。
直線では一番伸びてくれて最後は半馬身差で辛勝!最後まで目が離せない嬉しい結果で、諦めかけた気持ちがまた復活するという、2倍ぐらいこの結果は嬉しいです。
荻野騎手はレース後にポンと肩を一叩き、本当に「ありがとう。よくやった!」という気持ちです。
勝ちタイムや上がりの3Fをみると、上がり36秒掛かっていて順位1位ですので、どちらかというとアルテヴェルトが伸びたのではなくて他馬が苦しんだ印象は否めません。未勝利戦だから、こんな展開でも勝てましたが上に行ったらきっと届いていないでしょう。
それでも長距離戦では見込みのある走りを2度見せてくれましたので、今後も得意コースで活躍して欲しいですね。決してゲートが悪い馬ではなかったので、もうすこし楽な競馬をしてほしいです。
次戦は北海道シリーズで札幌の同距離を走る予定となっています。上でどの程度やってくれるか楽しみです。奥手のハーツクライ産駒なので、まだまだ伸びしろがあれば嬉しいのですが・・・。