京都競馬場・芝3000mコースの特徴とレース傾向、データ分析

京都競馬場・芝3000mの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。なお、芝3000mよりも長い距離はオープンクラスのレースしかありません。重賞もG1クラスのみでレース数自体が少なくなっています。

3000mでは万葉ステークスというハンデ戦と、3歳の最終クラシック戦・菊花賞しかないので少ないレース数でどう傾向を見るかになります。スタート地点は向正面で3コーナー（最初のコーナー）までの長さは217.4mとかなり短いです。

またスタートしてすぐに坂を駆け上がり、4コーナーまで下ってきますので最初のホームストレッチがオーバーペースにならないよう長い隊列でじっくりとしています。その後は向正面から仕掛ける馬もいますが、2回めの坂を駆け上がるところから隊列がぐっと縮まることが多いです。

コースの特性から見ると最初のコーナーまでが短いので楽にコーナーを回れる内枠がやや有利です。ただ、それよりも最後のし掛けどころで、まだ余力があるスタミナと脚を貯めて伸びる事ができる馬を選びたいところです。

京都競馬場 3000m 芝･右外の基礎データ

このコースを利用する重賞レース

京都競馬場・芝3000mコースのラップタイム・データ分析

コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

※データは2018年9月に過去10年間から取得したもの。

※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

京都芝3000mの高低図

京都芝3000mのラップタイムグラフ

京都芝3000mの速度変化グラフ

判定「標準戦」：タフなスタミナコース

2400mから一気に600m追加で馬にとっては長距離走。スタミナ血統が台頭し始める。近年は騎手のペース配分が上手になってきてスローペースで瞬発力勝負に持ち込むことが多い。

雨が降ってよりタフな競馬になれば、以前のようなタフな馬が粘り込む競馬になる。

京都競馬場 3000m 芝･右外のクワドラント適性

京都競馬場・芝3000mコースの特徴とレース傾向と攻略法

この距離のメインは菊花賞になりますが、3000mはスタート地点からコーナまで短いので内枠有利なのはわかりますが、3200mでも内枠有利となっています。3200mの方がすぐにコーナーではないので若干スピードが付いてしまうため、距離損の少なくなる内枠のほうがスタミナを消耗しないと考えられます。

このクラスのこのレースに走っている馬は、基本的に血統も長距離血統の馬が多いと思います。馬券も中心も血統と長距離に強い馬からになりそうです。

騎手に関してもこのクラスのレースに出ていないと勝負どころとかペース感が掴めないので、ベテラン騎手の活躍が目立ちます。

菊花賞では距離変わりの穴馬でもローテーションをしっかり組んで強い競馬をしてきた馬までで考えたいですね。天皇賞春は古馬戦線で長距離では順位付けが付いている馬と菊花賞組の若い馬が競うところが面白いですが、それも前哨戦や本番に向けてどのように勝ちに来ているかを見たいところです。

レース自体が少ないのでコースよりもレースに向けて陣営の体制などをみた方が面白いかもしれません。

[その他の距離・トラック別特徴]