京都競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。京都競馬場の芝1800mは外回りコースを利用します。

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京都芝1800mのスタート地点は2コーナーの奥のポケットからになります。そこから3コーナー(最初のコーナー)までの長さは911.7mとこの距離のクラスでは最長とも言えるでしょう。その為、スタートからコーナーまでが短いコースに比べると内枠有利の傾向はなくなってきます。

最初の直線が長いので前半のペースもややゆったりになりやすいです。スタートからはどの騎手も先攻を取るというよりかは脚をためるように抑えた騎乗になります。

データ上は枠順では中枠がいい結果を残しています。理由としては外枠は3コーナーまで外々を通る可能性が高いため距離損があることと、内枠は揉まれる可能性が多少ある程度です。ただ、そこはジョッキーの腕次第で不利は相殺できるコースだと思いますので、中枠絶対有利とは言いにくいです。さらに傾向としては偶数枠が少し好結果になっていて、やはりスタートも重要なファクターではないかと思います。

外回りコースで直線距離は404mと長いのですが、前半が比較的ゆったりとしたペースになりやすいので先行馬有利です。血統ではディープインパクト産駒のような良馬場パンパンで切れ味を活かせる産駒が強いです。

これは京都芝1800mは外回りコースで、馬場もよく切れ味も要する事を表しているかもしれません。逆に言うとあまり力のいるコースではないと感じます。

京都競馬場 1800m 芝・右外の基礎データ

最初のコーナーまでの直線距離911.70m
ゴール前直線距離404.00m
ゴール前直線坂平坦
直線部分合計約1316m
コーナー部分合計約484m
コーナーの数2個
コーナータイプ(3~4コーナー)大回り膨らみ形状
コーナーのR130
高低差4.3m
芝の種類オーバーシード
フルゲート18頭
幅員28.0m

このコースを利用する重賞レース

  • きさらぎ賞 (GⅢ)  サラ系3歳 別定 賞金38,000,000円
  • 京都競馬場・芝1800mコースのラップタイム・データ分析

    コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

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    ※データは2018年9月に過去10年間から取得したもの。

    ※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

    京都芝1800mの高低図

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    京都芝1800mのラップタイムグラフ

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    京都芝1800mの速度変化グラフ

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    判定「やや瞬発戦」:後半にかけて徐々にペースアップ、しっかりとしたペースの山

    京都競馬場の外回りコースは芝1800mになってようやく瞬発力の必要性のイメージがあります。速度変化グラフの平均横線が右上向きになっているように後半の末脚勝負になります。

    ただし、ペースの山自体は他の瞬発力を要するコースよりは小さめで、じりじりと加速するタイプの馬でも十分間に合う印象。標準戦の瞬発戦よりという表現が最適。

    京都競馬場 1800m 芝・右外のクワドラント適性

    クワドラント適性:Tタイプ
    直線向いてからのひと伸びが要求されるコース。ただし、3コーナーからの下りで一旦おいて置かれるようでは間に合わないのでスピードとスタミナも標準以上のものが要求される。やはり外回りは3~4コーナーの動きが重要となる。

    京都競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向と攻略法

    京都競馬場芝1800mは最初の直線が長いことからゆったりした流れになります。基本的には先行や逃げ有利ですが逃げ馬が仕掛けが早すぎて、先行馬に差されるシーンが目立ちデータ的にも逃げより先行馬の連対率が高かったりします。

    つまり勝負どころまでに押さなくても前に行ける馬の能力と最後の切れも多少活かせる馬が強いです。最近の種牡馬ではディープインパクト産駒が強いのも頷けます。比較的素直な結果になり易いコースに感じます。

    結局、期待した人気馬が勝ってしまうので馬券的には旨味の少ないコースかもしれません。

    [その他の距離・トラック別特徴]

    1200m 1400m 1600m 1800m 2000m
    2200m 2400m 3000m 3200m
    ダート 1200m 1400m 1800m 1900m