創設は1961年の3歳馬限定重賞競走。現在の京都競馬場外回り芝1800mは京都競馬場の外回りが新設された翌年の1991年から、それ以降、皐月賞に向けたステップレースの一つとして名高い

「きさらぎ(如月)」は2月の旧暦での月称だが、他の月にも重賞レースとして設定されているものも多く、時期もわかりやすい。皐月賞はもちろん5月開催のクラシックレースの一つ。

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京都競馬場芝1800m(外回り)で争われる。3歳限定で勝ち上がりの馬にとっては自己条件と上のレースを狙う馬に分かれるため、出走頭数は毎年少ない

※2021年は京都競馬場改装のため中京競馬場にて実施、距離も1800m→2000mと変更。明らかに例年とは違った傾向になりそう。距離も・回り方も・半周から1周ともうコース的にはぜんぜん違うレース

きさらぎ賞の基礎データ

グレードGⅢ
賞金

38,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際)(特指) 別定
コース条件1800m 芝・右外

きさらぎ賞のコースの特徴

京都競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

スタート地点がかなり奥のポケットからということでスタートしてから最初のコーナーまでの距離が長く900m以上もある。そのため、特に先行争いすることもなくゆったりとペースで一団を形成しやすい。またきさらぎ賞は少頭数のことが多いため、さらにマラソンの先頭集団のような形になる。

普段であれは、4コーナーを回ってよーいどんのスタイルなので、切れ味鋭い馬が有利だが、この冬の時期の京都後半開催なので、時計が掛かる馬場になっていることが多い。そのため、末脚が削がれるので前目で内を回ってさらにひと伸びというスタイルのほうが合っている。

基本的にはコースによる有利不利が少なく、各馬の能力が発揮しやすいコースだと思っておくといいでしょう。

きさらぎ賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)

きさらぎ賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

きさらぎ賞は重賞レベルながら、3歳というのもあり平均のグラフとほぼ一致するようなラップになっています。もともと外回りの芝レースは上級戦が組まれていますので、オープンクラスの戦いと見ていいでしょう。

2つのラップの山ができる形で瞬発力がある馬が有利な状況です。

※2021年は中京競馬場開催で全く状況が異なる。変則開催で馬場も荒れており、かなりタフさを競う展開になりそう。若駒たちにとっては厳しい状況には違いない。

きさらぎ賞のクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
中京競馬場開催時:「OH」コースへ変更。変則開催で馬場が荒れていてタフな状況。さらに距離が伸び1周コースになったことで前半からタフな展開が予想される。まだ若駒達のレースであり、しっかりスタミナを持ち競馬が出来る優等生を狙っていきたい。 (京都競馬場通常時「T」適正:少頭数で明け3歳という若駒のレースのため、騎手の駆け引きからスローペースの瞬発力レースになりやすい。開催時期が冬の京都後半で時計の掛かる荒れ馬場の事が多く。タフさとスピード力は相殺される印象。馬場は荒れてもこのレースは荒れにくい。)

きさらぎ賞の馬券考察、予想対策

この時期の3歳戦ながら注目馬も出てきて毎年ハイレベルと言われるきさらぎ賞です。確かに勝ち馬や善戦馬は後々出世している馬が多く、素質のある馬が登場するレースと言えるでしょう。そんな中、馬の能力を出しやすいコースで少頭数にもなるため荒れにくい条件も揃っています

ただ、一点だけ荒れる要素というと、「スローペースになりやすく全馬脚を溜めやすい状況」で時期的に時計の掛かる馬場になるため、前に行った馬がそれなりの末脚で上がってしまうと、人気馬が届かないこともあります。展開と立ち回りのアヤが出るか出ないかでしょうか?

素質馬が脚質に不安定さを持っていないなら素直に本命で従って、その他の馬は確実な能力の差が感じられないのなら、前目で競馬ができて立ち回りで先行入線出来るような馬を探したいところです。

配当が付かないので、なるべく少ない点数(馬連1点買いレベル)で仕留めたい重賞レースですね。

※2021年は中京競馬場開催でいつもとはコース特性が異なります。変則開催で中京競馬場は馬場状態も悪く、タフな展開と騎手の位置取りの妙もでてきそうです。多少厳しい展開でもしっかり走りきれそうなタフな実力馬を狙っていきたいところです。