日本の地方競馬の競馬場は全国に14場あり、それぞれ広さやコース形状が異なります。数値やデータなどでは比較ができるのですが、実際に同じ尺度で画像を並べたほうがイメージが付きやすいと思いますので、縦に同じ尺度で連結したものを作成しました。以前、中央競馬10場でまとめたものがあり、地方競馬も中央競馬と比較したり、場所によってどのような特徴があるのかを知っておいた方が良いと思い、今回のページも作成しました。

せっかくですので公開したいと思います。矢印が走る向きになります。コースの広さやカーブの緩急、そして直線の長さの参考になればと思います。

まずは北の門別から、南関東4場までの競馬場(7つ)です。比較対象として中央競馬の東京競馬場を最初に、福島競馬場を最後に載せています。

中央競馬よりも全部の地方競馬が小さいわけではないことも理解できますし、やはりコーナーが急で小回りの競馬場が多いことが分かると思います。

ここまで載っている競馬場のイメージを見た所感を書いてみたいと思います。

門別競馬場


北海道にある競馬場です。1周は約1600mと実は結構大きいです。内回りになると1,376mなので中央競馬の1周よりも小さくなります。北海道に位置するだけあって門別競馬の特に2歳シーズンなどはレベルが高いと言われますね。

盛岡競馬場

1周は芝が1400m、ダートが1600mです。盛岡競馬場も大きいですね。ダートコースが外側なのが特徴的なのと、地方競馬で芝レースがあるのも特徴です。また向こう正面の長い直線も変わったところになります。雪も降って中止になるのが大変です。

水沢競馬場

ダート1周が1200mと小さな競馬場です。こちらも東北なので雪の影響があります。経営環境は厳しそうです。

浦和競馬場

ダート1周が1200mと南関東で一番小さい競馬場になります。こじんまりとしているので距離感が近いことで有名な競馬場になります。見た感じでわかると思いますが、幅員も狭いですね。

船橋競馬場

1周が外1400m、内1250mです。コーナーの形を見るといびつなのが分かりますがスパイラルカーブを採用しています。スタート地点にポケットがたくさん設けられているのも特徴的ですね。

大井競馬場

1周が外1600mと大きいです。内回りでも1400m、直前が長いためコーナーはタイトですが中央の競馬場よりもダートコースは1周が大きかったりします。最後の直線も長く取っているので直線の叩き合いが見もので、地方競馬の中でも大きなレースが行われます。地方競馬の花形のイメージがありますね。

ナイトレースもあって、都会のレジャースポットという演出もされていますね。

川崎競馬場

1周1200mです。地方競馬の競馬場の大きさの基準としては1,200の表示で小さい、1400ぐらいで普通、1,600mで中央よりも実は大きいぐらいの感覚で良いでしょう。地方らしい小回り感がありますね。

 

地方競馬は数が多いので、まずは北海道から関東までの競馬場を並べてみました。これだけ見ても地方競馬だから中央競馬より小さいという既成概念は崩れる部分もあると思います。しかしながら、全般的にはコーナーが急な作りであったり、最後の直線が短く、先手を取ってうまくコーナーリングして粘り合いのレースが多くなります

後は、地方競馬場は特に内側と外側で砂の厚みが均等に維持しにくく、レースを見ていると騎手が馬場を選んで走らせているのが印象的だと思います。

門別競馬場ってかなり大きいのが分かりますし、盛岡競馬場や大井競馬場の直線部分の多さも目立ちますね。しかし南関東4場は、やはり中央競馬に比べると随分とコーナーが急なので、フェブラリーステークスの好走馬が地方の交流重賞に必ずしも向くレースが出来るとは限らないことも分かります。