七夕賞は夏の福島競馬の名物ハンデキャップ競走として知名度が高い。ハンデ戦らしく、高配当がよく飛び出すレースで夏競馬でも馬券が楽しめることが要因とも言える。
創設は1965年、当初から福島競馬場で夏季の実施で親しまれていた。現在の芝2000m戦で定着したのは1980年以降。さらに2006年からはサマー2000シリーズの第一戦に指定されている。
サマーシリーズとは夏季競馬で数戦指定があり、総合ポイントで優勝するとボーナスが貰える仕組み。夏に頑張る陣営にボーナスを与えることで夏季競馬の活性化を進めている。
「七夕」は7月7日の行事で、みんなが知っている彦星と織姫が年に1度出会うと言われている願い事が叶う日。
福島競馬場芝2000mで争われる。福島競馬場の小回りの1周コースで芝1800mに200mスタート地点を後ろに引き下げた形。前半から激しい先行争いになるのが特徴。
七夕賞の基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 41,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系3歳以上 (国際)(特指) ハンデ |
コース条件 | 2000m 芝・右 |
七夕賞のコースの特徴
福島競馬場・芝2000mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
最後の直線が短く先行有利ということから前半のペースが上がりやすいです。特にローカル場主戦の騎手が多く、逃げ馬がうまくペース配分できなく、オーバーペースになってしまうこともありペースが読めないことから荒れる結果になりやすい印象です。
芝1800mより最初の直線が長くなり、先行争いが落ち着くかと思いきや、直線距離が長いせいか先行馬が止まることなく行ってしまいます。2コーナーあたりでもペースが緩まずに外に膨れている馬も見かけるぐらいです。小回り競馬場ではオーバーペースでコーナーに入ると、外を回って距離損になりやすいですね。
枠順的には多頭数になった場合は、外の馬はレースがしにくくなりますね。後は梅雨空の時期にも当たるので、馬場の荒れぐらいも注意したいですね。
七夕賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2020年更新版)
七夕賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
※2011年は中山競馬場での開催。
また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。
過去のレースを見ても勝ち時計が結構バラバラで、時計の掛かる(重い)馬場なのか、早い時計決着(軽い)の馬場なのかは前のレースなどで確認したいですね。いずれにしてもレースのペースの質は前半が速いラップを刻みやすく、最後の直線はなだれ込むように進むことが求められます。
強烈な末脚などは全く要らないレースなので、そういった馬が人気になっている場合は思い切って馬券から外したいところです。
七夕賞のクワドラント適性
七夕賞の馬券考察、予想対策
毎年ペース予測や展開予測ができずに荒れる展開になりやすい七夕賞です。一つ面白い考え方としては馬場の重さ適正です。当日や前日の芝のレースの時計のかかり具合や馬場の状況をチェックして「軽い馬場」「重い馬場」を判断します。どちらかに決めたら、適正のある馬を絞り込んでボックス馬券で買うと、適正のある馬が連動して突っ込んでくることが多いです。
昔は福島競馬場は開催の最終週は外差しばかりが決まるという時期がありました。最近では馬場のメンテナンスが進んだことで減ってきましたが、それでも福島競馬場は馬場がもともと軽いですが、梅雨時期もあっていきなり重くなることがあります。ちょうどG1の宝塚記念もそういったところがありますので、似たような感覚で望むといいかも知れません。
メンバー構成は重賞にあと一歩届かない馬たちが、ローカル重賞を狙って出走しますので能力的にはどんぐりの背比べです。抜けた馬はあまりいないと思いますので、過去の実績よりも適正重視で望みたいです。
なかなか狙い馬を絞りづらいレースですし、終わってみても見当違いの結果になっていることが多いはずです。ここは一つ、馬場の重さ適正という一つの要素に絞って馬券検討してみると良い結果につながるかも知れません。
重さ適正の判断ですが、馬場は七夕賞前の芝のレースのタイムなどを見てください。各競走馬の適性は勝っていたり善戦しているレースの勝ちタイムが速いか遅いかでチェックしてください。単純に軽い馬場と判断できるなら持ちタイムなどが参考になるかも知れません。ただ持ちタイムはオッズに反映されやすいので、美味しい馬券にならないので注意が必要です。