星関係重賞シリーズの一つ。こういった名前の重賞は都合で時期やコースが移りやすい。このレースはダート戦の重賞レースとして1996年に登場。概ねダート1800mの中距離ダート重賞としての役目を負う。阪神競馬場と京都競馬場で舞台が変わったり、時期も春開催ではあるが4~6月の間でころころ変わっているやや不遇の重賞。
現在は阪神競馬場ダート1800m競走で、4月の上旬の時期に開催で落ち着いている。
「アンタレス(Antares)」はさそり座のアルファ星。
阪神競馬場ダート1800mで争われる。このコースは条件戦でもよく使われるコース。1周戦でベーシックなコースと言える。なおこのコースを使う重賞はこのアンタレスステークスのみ。
アンタレスステークスの基礎データ
グレード | GⅢ |
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賞金 | 36,000,000円 メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。 |
レース条件 | サラ系4歳以上 (国際)(指定) 別定 |
コース条件 | 1800m ダート・右 |
アンタレスステークスのコースの特徴
阪神競馬場・ダート1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析
↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。
阪神競馬場の形は、左右対称な楕円形ではなく1~2コーナーのほうが急になります。そのため1コーナーでうまくコーナリングして道中楽に進みたいですが、正面には坂もあり馬力が必要。下手にポジション争いで前半進むと自滅することになります。
内枠の偶数枠が後入れでスタートよく、一番先手や良いポジショニングを取りやすいですが8枠サイドも結果を残しているのは、競馬がしやすいというのもあるのかもしれません。1コーナまでに2列目の外側にすっと入れば走りやすく道中展開できます。
後半は3コーナーあたりから徐々にペースが上がってくるので、4コーナーで前目のポジションを取ってないと厳しいコースです。結構タフな状況になって最後はバテてしまう馬が多いですね。また4コーナーまで溜めて、最後に伸びてくる馬もいますが3着までが精一杯で勝てるまでは行かない印象です。そのため、ヒモ荒れしやすいコースでもあります。
条件戦のレースを見ていても比較的実力差がしっかり出るコースと感じます。ダート戦らしい結果になることが多いですね。
アンタレスステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)
アンタレスステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。
重賞戦らしいレベルの高さを平均ラップから読み取れます。ただしグラフの形状は同じですので、バリバリのダート馬で中距離戦で速く走れる馬に勝機ありです。やはり実力通りの結果が反映されると言えるでしょう。
過去のレースでも勝ち馬から離されず、ある程度善戦している馬であったり、道中よりも最後伸びてきている馬(こちらはヒモ荒れ狙い)がオススメです。
アンタレスステークスのクワドラント適性
アンタレスステークスの馬券考察、予想対策
マーチステークスから臨む馬が多いですが、意外にも結果がリンクしません。中山競馬場と阪神競馬場は似ていると思いますが、ダートでそこそこ実力差が同じであれば枠順や展開のアヤでころころと着順が変わるようです。前走よりも過去数戦のダート戦績をみて実力差を検討したほうが良いでしょう。
このあたりは能力補正などの効いた指数などでチェックすると、力はありそうだけど、ここ2~3戦の結果の為に人気が落ちている馬や、絶好調の上り馬の本当の実力が知れそうです。指数とオッズのズレなどは狙い目馬券の抽出に一番良く使えそうなレースです。
阪神競馬場のダートコースで結果を残しているかは確認したいですね。後は多頭数になりますので内枠で後方から行く馬は割り引くなり切っていきたいです。内枠なら先行力もある馬、差し馬なら外枠からスムーズに競馬が出来る方が良さそうです。中枠が一番中途半端になりそうな気がします。
個人的には人気サイドでもそこそこにオッズが付くと感じていますので、ダート戦での能力とコース実績の信頼。後は枠順によって崩れてしまう可能性がないか?で軸馬を決め、そこから最後突っ込める能力馬に流す感じで買うことが多いです。