2004年に牝馬路線の拡充として作られた重賞競走。2006年には春の古馬女王決定戦「ヴィクトリアマイル」が創設されたことで、このレースの優勝馬には優先出走権が与えられるようになった。このレースが創設されるまではカブトヤマ記念が開催されていた。内国産馬を推奨するようなレースだった。

3場同時開催の裏開催になるため、ややメンバーは手薄な印象。ヴィクトリアマイルを目指す馬というよりかはローカル巧者でなんとか重賞が欲しい馬たちが競い合っている印象。

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福島競馬場芝1800mで争われる。小回り1周コース。開催時期もそれほど開催が進んでない時期となれば先手争いの消耗戦になりやすい。

※2021年は地震の影響により新潟競馬場にて開催。

福島牝馬ステークスの基礎データ

グレードGⅢ
賞金

38,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際) 牝 (指定) 別定
コース条件1800m 芝・右

福島牝馬ステークスのコースの特徴

福島競馬場・芝1800mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

小回りローカルで馬場状態もそれほど荒れてないため先行有利になりやすい。そのため、スタートから激しい先行争いが始まる。枠順的には内のほうが良さそうだが、それよりも出足の良さが重要。内でもスタートが遅れると外の馬に被せられてブレーキを掛けないといけない。

後半は3コーナー手前からジリジリとペースアップ。4コーナーまでに先行集団についていって、そのまま突き放すような勝ち方が多い。昔は福島競馬場は馬場が荒れてきて外差しといった事があったが、それは開催の最後の方なのでそういった意識は必要ない(年度によっては開催時に雨が多い年もあるので芝レースの傾向は見ておきたい)。

とにかくこのレースでは4コーナーでは先頭か2列目ぐらいには付けておきたい。

福島牝馬ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

福島牝馬ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※2011年は震災の影響で新潟競馬場で開催。

また同コースの平均ラップタイムのグラフと比較して表示します。赤線が重賞競走になります。

 

前半の強烈な先行争いが影響して、そのまま速いペースで向正面も走ってしまう印象。牝馬限定戦というのも影響してか?ペースが早くなりがち。それでも先行有利な印象。

後半はどちらかというとバテバテで全馬余力がないような消耗戦になりやすい。後方から脚を伸ばしても最後の直線が短いため届かない。

※2021年は新潟競馬場での開催となり、ワンターンで直線長くかなり異質なレースになりそう。

福島牝馬ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:OHタイプ
ハンドリング要素の高い福島競馬場では瞬発力の伸び脚はいらない。福島牝馬ステークスはタフな展開になりやすく、最後バテバテでも短い最後の直線を最後走りきれるような馬に勝機。マイナー重賞ウィナーを狙いたい。

福島牝馬ステークスの馬券考察、予想対策

過去の勝ち馬やメンバー構成を見ても、ローカルで重賞制覇を狙うようなメンツが集まる。飛び抜けて強い馬は別の路線を目指すので、そういった馬は出てこないと考えたい。どんぐりの背比べレースとなり、波乱傾向の強い重賞レース

正直なところ何回かレースをやり直せば勝ち馬が変わるのでは?というぐらい能力比較では意味がない。できればコース適性がありそうなんだけど人気がない穴馬を探すのが馬券戦略的には適している

過去に連覇をしている馬がいるように、時計が出やすい馬場の中、激しいペースに付き合ってついていけて、最後まで止まらずにスピードを維持できるような消耗戦に強い馬を選びたい。

オッズも割れやすいので、美味しい馬券が多いと睨んで幅広く買っても良いかも知れない。福島巧者、ローカル巧者と言われるマイナーな重賞ウィナーが生まれやすい環境。やっぱり福島なら〇〇と言われるような馬は過去走で着順悪く人気を落としていたら買い。

※2021年は新潟競馬場開催。

1周からワンターン、右回りから左回りとメンバー構成以外のコースの質は大きく異る。最初の直線が長いため走り易さから消耗しやすそうだが、最後の直線も長く全馬バテバテの粘り込みレースか?