1994年にオープ特別から重賞レースに格上げ、G3レースとして1~3着馬に桜花賞の優先出走権が与えられている。2018年からはG2レースに格上げされ、トライアルレースの中でも格が高く桜花賞に向けた評判馬の始動レースとして位置づけられる。

チューリップは春に咲く球根植物だが、3月のこの時期だと少し早く開花は4月頃、阪神競馬場のセントウルガーデンには美しいチューリップ畑があるのは有名。桜花賞に向けた春の象徴らしい花の名前の重賞があるのは印象が良い。

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阪神競馬場芝1600m(外回り)で争われる。桜花賞と同じコース。さらには2歳G1戦の阪神ジュベナイルフィリーズとも同じコース。外回りコースになってレースの質はかなり変わった。

チューリップ賞の基礎データ

グレードGⅡ
賞金

52,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系3歳 (国際) 牝 (指定) 馬齢
コース条件1600m 芝・右外

チューリップ賞のコースの特徴

阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

馬場改修後は外回りコースができ、実力を発揮しやすいコースになった阪神1600m戦。4コーナーで横いっぱいに広がって、長い坂のある最後の直線の叩き合いになる。道中はペースが緩みやすく、まさに直線ヨーイドンの瞬発力勝負になりやすい。

牝馬若駒戦で気になるのは、まだまだ馬が幼く道中掛かり気味になる場合があること。逃げ馬は標的にされやすく苦しい。一頭、大逃げを打ってもこのコースでは坂でしっかり止まるように仕掛けてある。

派手な末脚を持った馬は人気なるのだが、ここは素直にそういった馬を探したい。

チューリップ賞の過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

チューリップ賞の過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

過去の優勝馬を見ても2歳戦から力を発揮している馬が多い。阪神ジュベナイルフィリーズと同コースでもあり、そこで強い勝ち方をした馬は当然力を発揮できる。

ここよりも桜花賞では別路線の馬や、実は強くて出走権を得た馬が逆転することがある。トライアルレースではあまりそれが見られない。

チューリップ賞のクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
とにかく最後の直線を向いてからの伸びが重要な阪神外回りコース。桜花賞の前哨戦ながら、ステップレースとしてこのレースを使う馬も多く、レース展開は余力残しの道中になりやすい。それでも直線の脚だけで勝ってしまうレースという印象。ギュッと詰まった隊列から、直線の追い比べ。

チューリップ賞の馬券考察、予想対策

桜花賞トライアルとして、2歳戦を賑わせた馬が照準を合わせて出てくる。まだまだ若駒の時期を考えると、仕上がりも重要なところで王道ステップを踏んでいる馬が実力を発揮しやすい。G1レベルで末脚を使っている馬が出てきたら、やはり逆らえないレース。

時折、穴馬が突っ込んでくるがそういった馬は、出走前には能力がはっきりと見極められてない場合が多い。新馬戦で末脚良かったけど、まだ上のクラスが走っていない。勝ち方が派手でなかったけど、本気出せば重賞クラスでもっと力が発揮できるなど・・・。

社台系の育成体制が整っている馬の活躍も大きく、最近は関東馬でも問題なく走る印象。2歳の重賞戦と同じようなイメージで、あまり奇をてらった馬券は買わずに現時点での仕上がりと瞬発力のある血統などを評価して買いたい。