「阪神牝馬特別」の名称で1958年に創設。もともとは12月ごろに行われていて3歳以上の牝馬限定戦だった。現在の「阪神牝馬ステークス」の名称となったのは2001年からと比較的最近。

距離変更や時期変更も幾度かなされており、特に2006年に古馬牝馬G1のヴィクトリアマイルが新設されたことから、この競走も4月に移設。同時に4歳以上と古馬の牝馬路線整理のための一つとなった。

当時は距離は芝1400m(内回り)だったが、2016年に芝1600m(外回り)に延長されている。距離200mの変更よりも内回りと外回りの変更の方がレースの質を大きく変えているだろう。

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阪神競馬場芝1600m(外回り)で争われる。外回りコースということで瞬発力が要求される。

阪神牝馬ステークスの基礎データ

グレードGⅡ
賞金

55,000,000円

メーターは同じグレード内での賞金額の高さを表しています。

レース条件サラ系4歳以上 (国際) 牝 (指定) 別定
コース条件1600m 芝・右外

阪神牝馬ステークスのコースの特徴

阪神競馬場・芝1600mコースの特徴とレース傾向、データ分析

↑コースの傾向分析は上記ページで行っています。

距離変更があったため、まだ以前の阪神芝1400mでの戦いをイメージしている人も多いかもしれない。以前のコースのほうが荒れる印象が強かった。牝馬限定戦でもこのコースは粘り腰のある強い馬が瞬発力を活かして勝つことが多い。

大本番はヴィクトリアマイルで東京のマイル戦だが、このレースも右回りになるが最後の直線が長く坂もあるので、しっかりと結果を出せる後半の伸びが必要となる。勢いがある馬も活躍するが、そういった馬も近走でしっかりとした末脚を披露しているか確認

枠順はあまり内側過ぎるとレースがしにくい模様で少し割引。

阪神牝馬ステークスの過去10年の結果・ラップタイム解析など(2021年更新版)

阪神牝馬ステークスの過去10年の勝ちタイム、ラップタイムなどの情報です。

※現在の芝1600mは2016年から、以前は芝1400m走。

重賞レースが過去3年なので平均グラフがやや変な形だが、道中の流れが条件線よりも少し速くなる。それでもしっかりとした末脚は必要となる瞬発力タイプのレース。

末脚披露タイプに分があるので、特に直近のレースで上がり3Fタイムと3Fの順位などは気にしたい。同じような末脚を使えれば可能性が高い。

阪神牝馬ステークスのクワドラント適性

クワドラント適性:Tタイプ
直線に入ってグイグイと伸びる脚が必要になる。阪神競馬場の外回りは全て瞬発力要素が強くなったと見たい。まだ外回りになってから数回しかしていないがいずれも上がり3Fキレキレの馬が結果を出している。OTよりもどちらかというとSTで時計が出やすい印象あり。

阪神牝馬ステークスの馬券考察、予想対策

牝馬限定戦で荒れる重賞のイメージがある。もちろん牝馬ということで紛れもあるが、どちらかというと末脚がしっかりしている馬はここでも好走する。近走、凡走している人気馬の巻き返しよりも下条件を一気に連勝してきた馬(4歳馬)のほうが結果を残している。このあたりはオッズの歪みを感じるので、積極的に実力馬入れ替わりを狙っていきたい

5歳以上の古馬は休み明けでも大丈夫。どちらかというと末脚がしっかりしている馬を選びたい。関東馬の出走はあまりないが、出てくるとあまり好走しない牝馬の体調管理が難しいのか?これは同じ週に行われる桜花賞でも似たような傾向。

後は枠順も多少影響がありそうで、中枠から外で偶数枠がレースがしやすそう。ただ、やはり何度も言っているように最後の末脚がしっかり使えるのが大前提で、直線向いて前が綺麗に空いてバネのように伸びるのを期待したい。