札幌競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、データ分析

札幌競馬場・芝1200mコースの特徴とレース傾向、さらにデータ分析による特徴分析を行います。芝1200ｍのスタート地点は2コーナーの奥のポケットからです。

スタート地点から最初のコーナーまでは約410mと十分、反対にゴール前の直線は266.1mと短いです。同じ北海道の函館競馬と比べると最初の直線が少し短く、コーナー部分が長くなります。

コーナーが長い割にはスパイラルカーブ（減速しない仕組み）ではないため、オーバーペースにコーナーに入ってしまうと外に膨れることになり、コーナーを上手く立ち回れる器用さも重要になります。

先行・逃げ有利なため激しい先行争いになります、そのためスタートダッシュを決めやすい後入れの偶数枠や大外枠が状況が良いです。その他、最内枠は揉まれて苦しいですが、やや内枠のほうが好走する馬が目立ちます。これはスムーズなコーナーリングが出来るという部分でしょう。

基本的には逃げ先行馬でレースが決着。追い込みはほぼ決まらないと思っておきたいです。

札幌競馬場 1200m 芝･右の基礎データ

このコースを利用する重賞レース

札幌競馬場・芝1200mコースのラップタイム・データ分析

コースのラップ分析からどういったレースの質になりやすいか紹介します。

※データは2020年7月に過去10年間から取得したもの。

※PCIはターゲットのペースチェンジ指数、上がり3Fを分岐点とし50が中間、大きくなるほどペースアップ。

札幌芝1200mの高低図

札幌芝1200mのラップタイムグラフ

札幌芝1200mの速度変化グラフ

判定「持久戦」：スタートから猛スピードで先手争いの消耗戦、ただし３コーナーで緩む瞬間も

グラフを見れば一目瞭然でスタート後から一気に猛スピードで駆ける持久戦レース。後半にかけてはなだらかにペースダウンしながらゴールしているように、先行して粘り勝てるかとなる。ほぼ小倉競馬場の芝1200mと同じようなラップとなっている。

小倉競馬場との違いは洋芝利用でパワーを要し、時計自体は出にくい。また５Fが４Fより少し時計が速いというのは興味深く、3コーナーの入りでは少しペースダウンしていそう、このあたりを息を入れつつ付いていける馬を検討したい。

札幌競馬場 1200m 芝･右のクワドラント適性

札幌競馬場・芝1200ｍコースの特徴とレース傾向と攻略法

下級戦では人気馬の行った行ったの展開が多く、ほぼ人気通りで良さそうですが、上級戦になると内枠の馬がスタートダッシュを切れないと厳しい展開、外枠の馬も距離損でスムーズに走れず凡走などあります。また、開催が進むに連れて内枠が荒れてきますので、外目でスムーズに走れるほうが有利です。まとめると中枠、偶数枠や少頭数での大外などが有利。

馬場が荒れる前からもやや重たい洋芝ですので、足の踏み込みをしっかりするタイプ（時計のかかる馬場で強いタイプ）が善戦します。開催後半の荒れた内枠でもそういった馬は走れますので、芝適正・早い時計を必要としない競馬になると思っておくと良いでしょう。

北海道シリーズは騎手もやや良い騎手が揃うことが多く、短距離戦ながら位置取りペース配分が上手な騎手で少なからずプラス評価したいところもある。

また芝1200mとしてはコーナーが大きいため、3～4コーナーで一旦息が入りやすいのも特徴。意外にも4コーナーから伸びるか伸びないかも重要。他のコースほど短距離でサクラバクシンオー産駒が来ないというのは興味深い。恐らくスピード持久力タイプが有利というのは嘘。

[その他の距離・トラック別特徴]

⇒札幌競馬場の更に細かいコース紹介と特徴